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Aside
「よく似合ってるよ、すごく綺麗だ。」
『ありがとう、ひでくんはお世辞が上手だね？』
「…お世辞じゃないよ、ほんとにそう思ってる。」
結婚式当日。
誰が選んだかもわからない高価な純白のドレスを身にまとった私に、そうやって声をかけてくれる彼も、純白のタキシードに身を包んでいる。
『ところで、誕生日おめでとう。』
「…ありがとう。」
『式の準備で忙しくて、プレゼントまだ用意できてなくてごめんね？』
「いいよ、そんなの。だって、君が俺とって最高の誕生日プレゼントだから。」
『え？』
「ううん、なんでもない。それより、母さんが写真撮りたいって言ってたよ。行こ。」
『あ、うん。』
優しく手を取ってくれる彼にそのまま着いていく。
廉くんに、「自由になってもいいんだよ」って言われたからよく考えた。ほんとによく考えた。
もしも、何かの奇跡が起きて、皇輝が迎えに来てくれることがあれば、その手を取ってついて行こうと思った。
だけど、今日の今日まで皇輝が来てくれることは無かったから。
すごくわがままなんだろうけど、私だって女の子だし。
自分のことを愛してくれてて、尽くしてる男に悪い気がしないのは事実で。
もちろん、あじくんが私に隠し事をしていることはわかっているし、未だにあじくんのことを好きになれたかと聞かれたら正直すぐにうんとは答えられない。
だけど、彼とちゃんと向き合い始めてわかったことがたくさんある。
だから、これからも彼の手を握っていてもいいのかもしれない。
運命に逆らって、この手を離すくらいなら、自分の運命を受け入れて彼の導くままに進んでいってもいいかも、なんて思ったから。
「やっぱり、Aちゃんは綺麗になるとずっと思ってたのよ。」
『いえ、そんな恐れ多いです。』
頻繁に顔を合わせているのに、今日はより1層私のことを褒めてくれるあじくんのお母さん。
あじくんのこの優しさは、きっとお母さんからだ。
「秀生はね、本当に小さい頃からAちゃんと結婚するんだ！ってずっと言っていたから、その夢が本当に叶うなんて、私まで嬉しいわ。」
『え？』
「…母さん、恥ずかしいからやめてよ、」
「そんなこと言ったって、幼稚園の頃なんか家に帰ってきたら毎日AちゃんAちゃんって言ってたじゃない？」
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あやか - 少年忍者箱推しなのでめっちゃ楽しく読ませてもらいました。これからもがんばってください。応援してます。 (2023年3月22日 22時) (
レス) @page45 id: c044ba1e90 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 琉依さん» コメントありがとうございます！きまぐれ更新だったのに待っていてくださる方がいたなんて嬉しいです( ߹꒳߹ )もうまもなく完結かと思いますのでぜひ最後までお楽しみください🌟 (2021年9月20日 17時) (レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
琉依 - はじめまして！いつも続きを楽しみにしています！また更新していただけてとても嬉しいです。主人公ちゃんが皇輝くんの手を取ってくれるのかとても気になります。続きを楽しみにしています💕✨ (2021年9月19日 23時) (レス) id: dae3c1a76c (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - ?さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉もありがとうございます(；_；)更新する気はバリバリにあります！が、なかなか時間が取れず遅れており申し訳ないです…。現在続きを執筆中ですので今しばらくお待ち頂けると幸いです(ToT) (2021年9月7日 3時) (レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - ほのさんはじめまして！おすすめにこの作品が出てきたので、軽い気持ちで読み始めたのですが、とても内容が私の好みで読んでいてとてもワクワクしました。このお話を更新する予定は無いのでしょうか？ (2021年9月3日 1時) (レス) id: c09227ab17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2020年12月19日 20時
