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颯太side
ニコニコ笑っているAちゃんを見て俺も思わずニコニコしてたら、ふとまわりをキョロキョロと見渡して冷静な顔に戻った彼女が俺の手に何かを握らせてきた。
不思議に思って手の中を見るとそこにはカード…？
『…誰が見てるか分からないから、ここに来て欲しくて。バレたらまずいの分かってくれるよね？』
きゅるきゅるの上目遣いでそんなことを言われたら、ぶんぶんと首を縦に振って頷くことしか出来ない。
『ありがとう。先に行って待ってて？少し経ったら私も行くから。』
「わかった。」
手に握らされたのはただのカードじゃない。
ホテルのカードキーだ。
…まさか、まさかね？
いきなり会った初日にそんなことになるなんて俺も思ってなかったし。
え、俺今日どんなにパンツ履いてる？
檜山に貰ったかっこいいパンツ履いてたっけ？
心の準備ができてなさすぎてドキドキと高鳴る心臓を押えつつ、このまま逃げてしまおうかなんて臆病な自分が顔を出した。
ダメだ、ダメダメ。
こんな絶好なチャンス二度とないよ？
ここで逃げたら2度目は絶対ないよ？
ずっと好きだった女の子だよ？
しかも向こうから仕掛けられるなんてこんな最高の機会絶対に逃したくない。
逸る気持ちを抑えながら、カードキーに書かれたホテルへと向かう。
いわゆるそういうホテルではなくて、多分高級ホテル。
これ、俺制服で怪しまれない？と思うくらいにはロビーにはスーツ姿のダンディなおじさんと香水の匂いがキツい派手なおばさんしかいない。
なるべく人目につかないように、気配を消しながらエレベーターに乗って指定された部屋へと向かった。
渡されたカードキーをかざすと、普通に扉が開いてほっとした。
どこにいればいいかわかんなくて、キョロキョロと広い部屋を見渡してとりあえず1つしかない大きなベッドに腰かけた。
緊張しすぎてどうにかなりそうだから、深田に電話しようかなと思ったけど、このことは秘密なんだった。
おろおろと落ち着きなく部屋の中を動き回っていると、チャイムが鳴ることなく誰かが入ってきた音がする。
びっくりして扉の方を見るとさっきは被っていなかった帽子を目深に被ったAちゃん。
『…おまたせしました。』
「いえ、大丈夫です…。」
やばい、手汗とまんない。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやか - 少年忍者箱推しなのでめっちゃ楽しく読ませてもらいました。これからもがんばってください。応援してます。 (2023年3月22日 22時) (
レス) @page45 id: c044ba1e90 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 琉依さん» コメントありがとうございます！きまぐれ更新だったのに待っていてくださる方がいたなんて嬉しいです( ߹꒳߹ )もうまもなく完結かと思いますのでぜひ最後までお楽しみください🌟 (2021年9月20日 17時) (レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
琉依 - はじめまして！いつも続きを楽しみにしています！また更新していただけてとても嬉しいです。主人公ちゃんが皇輝くんの手を取ってくれるのかとても気になります。続きを楽しみにしています💕✨ (2021年9月19日 23時) (レス) id: dae3c1a76c (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - ?さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉もありがとうございます(；_；)更新する気はバリバリにあります！が、なかなか時間が取れず遅れており申し訳ないです…。現在続きを執筆中ですので今しばらくお待ち頂けると幸いです(ToT) (2021年9月7日 3時) (レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - ほのさんはじめまして！おすすめにこの作品が出てきたので、軽い気持ちで読み始めたのですが、とても内容が私の好みで読んでいてとてもワクワクしました。このお話を更新する予定は無いのでしょうか？ (2021年9月3日 1時) (レス) id: c09227ab17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2020年12月19日 20時
