疑似恋愛 (ページ46)

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アフターストーリー２ページ46

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Aside

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「…てことなんだけどどうしよう？素直に言う？そうちゃんから貰ったって。」

「まあそりゃ本当のことをいえばいいと思うけど、あいつテレビの中の颯太しか知らないよな…」

「まあ、そうだよね。」

「じゃあ、一肌脱いでもらうか。」

湧がそう言ってから2週間後。

ほんとに彼が一肌脱ぎに来た。

国民的、いや今では世界的スーパースター内村颯太が我が家にやってきたのだ。

『え、本物？本物のそうちゃん！？』

「うん、そうだよ～！俺が本物の内村颯太です！」

『ほんとのほんと！？』

「本当だよ。そうた、お前の名前の"颯太"は、この颯太から貰ったんだよ。颯太みたいに誰にでも優しくて色んな人を幸せにして、世界中の人から愛される人になって欲しいって思って、俺がつけたの。」

『…ほんとに！？』

目をキラキラさせながら湧とそうちゃんの顔を交互に見て、そうたは嬉しそうに飛び跳ねた。

『パパとそうちゃんは友達なの？』

「ん～まあそうかな？」

『じゃあ、ママとそうちゃんは？』

「俺はママの元カ…」

「颯太！変な事言うな！しかも違うし！」

またそうちゃんがふざけたことを言っているから湧が慌ててそうたの耳を塞いだ。

『ママはそうちゃんのこと大好きだもんね～』

ってそうたは私たちの思いなんてつゆ知らずニコニコしている。

「そうなの？」

『うん！パパが居ない時いつも2人でそうちゃんのドラマ見てる！かっこいいね～ママもそうちゃんと結婚したかったな～って言ってた！』

「え゛っ！？」

驚く湧にそうたが畳み掛ける。

『パパに内緒でコンサートも行ってるんだよ！そうちゃんのうちわ、いつもたくさん買っておばあちゃんちに置いてきてる！』

「…A？それどういうこと？俺知らないんだけど。」

「えー、Aちゃん嬉しい！ちゃんと俺のことまだ好きでいてくれたんだね！」

全員がバラバラに喋るからカオス状態。

湧なんか魂抜けたみたいな顔してるし。

「こら、そうた。パパには内緒っていつも言ってるじゃん！ママがそうちゃんのこと好きなのはそうたとママの秘密だよって。」

『あれ、そうだっけ？』

「もう～しっかりしてよ～。ほんとにそうたはパパに似ちゃったんだから。」

「…パパって、なんか2人ほんとに夫婦なんだね。」

私が湧のことをパパって呼ぶからそうちゃんがそんなことを言う。

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