ヘルプ ページ47
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大昇のまさかの旅行に行きたいというリクエストに応えるため、相変わらずバイトでぎゅうぎゅうの夏休みを送っているけれど。
あれから、瑞稀くんは本当にしょっちゅう私にLINEをしてきてはあそこの席に座って勉強をしている。
…たまに私もバイト終わりに一緒にお茶したりして。
ほんとに話すことは何気ないことだし、ほとんどが勉強をする瑞稀くんを眺めてるだけだから、何も悪いことなんてしてない。
してないんだけど。
罪悪感は減ることなく募っていく一方だ。
そんなある日、バイトのシフトに入っていない時に瑞稀くんから連絡が来た。
"今日はバイト入ってないよー、"
ってメッセージを送ったのに何故か画面に表示される着信画面。
不審に思いながら通話ボタンを押すと、
『もしもし、A？』
と甘ったるい声。
電話越しだとこんな声なんだ、って余計なことを考えていると、
『聞いてる、？』
と図星をつかれる。
「ごめんごめん、どうしたの？電話なんて。」
『今何してる？』
「いま？家でレポートやってるよ。」
『出て来れない？』
「いまから？ん〜、」
時計を見ると時刻は間もなく20時。
もうすぐお母さん帰ってくる頃だし、今日は久しぶりに一緒にご飯かなって思ってたから、いくら彼の頼みでも少し躊躇してしまう。
『ごめん、無理なら大丈夫。』
「あ、いや、どうかした？」
『あー、ゴホッゴホッ』
「え、大丈夫？」
返事の途中で急に咳き込み、止まらなくなったのかスマホが遠ざけられたのがわかる。
『ん、ごめん、ちょっと風邪ひいたっぽい。』
「ひょっとして、ヘルプ？」
『そうかも。』
「早く言ってよ、行くから。住所送っといて。」
『ごめんマジありがとう。』
それなら早く言って欲しい。
そう思いながら慌てて準備をする。
瑞稀くんが浪人するにあたって勉強に集中したいってひとり暮らしを始めたというのは少し前に聞いていた。
予備校は実家からでも余裕で通える距離だけど、家にいるとプレッシャーがすごいから精神的な面にも考慮してって言ってたな。
たぶんご家族にヘルプが出せなかったんじゃないかなあ、そう思った。
ひとり暮らし反対されてたって言ってたし、あの感じだと今連絡が取れる友達って私と橋本くんしかいないっぽいし。
大方、橋本くんに連絡がつかなかったから私にかけてきたってとこだろう。
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ほの(プロフ) - もっちょんさん» お返事遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）ありがとうございます！またぼちぼち時間を見つけて更新しておりますので引き続き楽しんで頂けたらと思います(><) (2020年8月26日 14時) (
レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
もっちょん - めちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃったので、是非続きが読みたいです、、、！>< (2020年6月29日 1時) (レス) id: b69e0a618c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2019年10月25日 17時
