オムライス ページ12
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大昇side
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私立にとっくに進学を決めていたAちゃんはすっかり春休みを満喫中みたいで、気づいたら髪の毛はきちんと校則を守っていた黒髪から明るい茶髪へと変化していた。
時間がありあまってるのか毎週の手料理も手の込んだものが増えてきて。
今日はデミグラスハンバーグとオムライスみたい。お子様ランチかと思ったけど見てみるとめちゃくちゃ本格的。
「ねえーAちゃん！オムライスのケチャップ文字書いてよ？」
「えー、めんどくさい。ぐにゃぐにゃでいいじゃん。」
「いいからいいから！たいしょう♡って書いて！」
「なんで！？ハートマーク要らなくない？」
「え、俺寂しいな…。Aちゃんは俺の事好きだと思ってたのに…。」
「あああ！ごめん！書くから！許して？」
俺が寂しいっていうのに弱いAちゃん。いつも俺に丸め込まれている。笑
そういうところも可愛いんだけどって自分の中だけで惚気けながら、ちゃんとハートマークまで書いてくれるAちゃんの姿を動画におさめる。
「ちょっと！大昇撮ってんの！？」
「Aちゃんとの記録！残そうと思って！Aちゃんが大学生になっちゃったら今みたいに一緒にいられないかもしれないから…」
俺が録画してることに気づいてぷりぷりしてたAちゃんもそう言えばちょっと寂しそうな表情を一瞬見せた。
「そっか、そうだよね…。今まで通りにはいかないか、」
Aちゃんも寂しいって思ってくれてたらいいななんて、
「もお〜可愛く撮ってよね！じゃなかったら消してもらうから！！」
「Aちゃんはいつでもかわいいから大丈夫だよ。」
「大昇はほんと口が上手なんだから。」
ほんとに思ってるなんて、今は言葉にしたところで彼女には伝わらないから。
俺を弟じゃなくて、男として意識してもらうところから始めよう。
黄色が赤色に飲み込まれる前に。
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ほの(プロフ) - もっちょんさん» お返事遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）ありがとうございます！またぼちぼち時間を見つけて更新しておりますので引き続き楽しんで頂けたらと思います(><) (2020年8月26日 14時) (
レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
もっちょん - めちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃったので、是非続きが読みたいです、、、！>< (2020年6月29日 1時) (レス) id: b69e0a618c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2019年10月25日 17時
