夢〜 ページ21
部屋に入って最初にジンくんが目にしたのは自分の荷物であろう。
なぜならこの部屋は雰囲気を白で統一してある。
なので黒くて大きいジンくんの荷物はきっと1番に目に入ったはず。
JN「!?!?!?」
私の予想が当たって、目にしたのか、ジンくんはオドオドし始めた。
「どうしました?」
あのお父さんのことだ。旅行に行くと伝えないお母さんの旦那なら同じようにジンくんに言ってないだろう。
JN「なんでぇ、僕の荷物がここにあるのですか?」
戸惑ったのか最近出なかった母音が出ている。
「やっぱり。お父さんのことだから言ってないとは思いましたが、重要だしさすがのお父さんも言ってるかと思いました。」
JN「?」
「ソクジンさん。ここはあなたの部屋でもあります。ここがあなたの寝る場所です。ベットが1個しかないので、私がソファーで寝ます。」
『え!?』
よほど驚いたのか韓国語が出る。
「すみません。驚いてしまって。僕はこの家で過ごすあいだ、ここで寝るのですか?」
「申し訳ないけど、そういうことになります。プライバシーに関してはベットがある部屋とこの部屋は別になってるのでドア閉めておけば大丈夫だと思います。」
「そうですか…」
やはりまずいのか、黙ってしまった。
「じゃあ僕は今とりあえずソファーに座りますね。」
沈黙を破りその言葉を発するとスマホを見始めた。
きっとマネージャーさんなどに色々な報告をしているのだろう。
沈黙が気まずいので
「では、私は御手洗行ってくるので、待っていてください。戻ったらもうそろそろそろお父さんがご飯作り終わるので、一緒にキッチンへ行きましょう。」
そう告げて
私はその場を逃げ出しトイレに入る。
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作者名：卵かけご飯 | 作成日時：2019年11月27日 21時
