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1時間後くらいから熱も出始めた理佐。
抗菌薬を投与しているものの、なかなか敵は手強い。
熱でだるいし、胸は痛いし、苦しい。
そんな状態だから、理佐はベッドに体を預けて一点を見つめたままあまり動かず、私の心が痛む。
それからも何度かドレナージをしてみたが、抜いては溜まるの繰り返しで。
ついにその時が来てしまった。
理佐が心膜炎を発症して5日後のお昼休憩中、PHSが音を立てる。
電話の主は小児科病棟。
白石『お昼休憩中にごめんね。理佐の心拍が早くて心エコーしたら心嚢液の貯留が著しい。心タンポナーデ起こしてるかも。』
菅井「すぐ戻ります!」
私は食べていたお昼ご飯を同僚に押付け、小児科病棟まで走った。
菅井「おまたせしました!エコーください!」
理佐の心膜の間には心嚢液が溜まり、そのせいで心臓の動きが悪くなっている。
白石「ドレナージする?」
菅井「はい…………心膜切開して持続ドレナージにします。」
白石「分かった。尾関さん、緊張オペ!」
尾関「麻酔科に連絡します!」
麻衣先生に助手についていただき、緊急オペを行う。
理佐の心臓はなんとか持ちこたえてくれて、心嚢液貯留に伴う心停止ギリギリのところで命を繋ぐことが出来た。
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パピコ(プロフ) - 夢主が泣きながら辛い治療や検査を受ける話が見たいです!いつも楽しみにしてます! (2月28日 18時) (レス) id: 76baafea34 (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - あやさん» リクエストありがとうございます (2月4日 19時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 自傷行為をしてしまい先生たちに慌てて止めてもらい慰められる感じのお話読みたいです! (2月4日 0時) (レス) id: e21041e83c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 夢主が検査で前よりも悪化していて一時的に先生たちのお家に帰れるはずだったのに結果が悪く、今まですごい頑張って治療をしていたためいっぱいいっぱいになってしまい、病室のものなど投げたりして暴れてしまい、どんどん息が荒くなっていってしまい、意識が朦朧の中 (2月4日 0時) (レス) id: e21041e83c (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - こたさん» リクエストありがとうございます!頑張ります!笑 (1月14日 0時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドクターさく | 作成日時:2023年7月16日 19時