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並木side
その日は302号室のみんなが検査だったり、体調が優れなかったりで私自身は暇だったからお隣の301号室に訪れていた。
301号室にいるのは私と同じ再生不良性貧血を持つ美青ちゃんと、先天性の呼吸器疾患を持つ瞳月ちゃん。
3歳と4歳という私よりももっともっと小さな子たち。
的野「Aちゃん、絵本読んで。」
並木「いいよー!瞳月ちゃんもおいでー。」
山下「いいの…?」
並木「もちろん!」
美青ちゃんのベッドの上で右側に美青ちゃん、左側に瞳月ちゃんを座らせて絵本を開く。
私自身も何度も何度も読んできた絵本だから、すこしアレンジを加えつつ読み聞かせると2人ともすごく喜んでくれた。
ほんとにほんとにすごく喜んでくれて。
もしかしたら興奮させすぎちゃったのかもしれない。
的野「次の絵本持ってくるー!」
並木「うん、気をつけてね。走るんじゃないよー。」
美青ちゃんの小さな小さな背中を見送り、待ってる間おしゃべりしようと瞳月ちゃんの方を見た時だった。
徒競走をしたあとのように肩で息をしている。
あ、やばい。やらかした。と直ぐに思った。
ちょうどその時救世主の声が聞こえてきた。
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パピコ(プロフ) - 夢主が泣きながら辛い治療や検査を受ける話が見たいです!いつも楽しみにしてます! (2月28日 18時) (レス) id: 76baafea34 (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - あやさん» リクエストありがとうございます (2月4日 19時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 自傷行為をしてしまい先生たちに慌てて止めてもらい慰められる感じのお話読みたいです! (2月4日 0時) (レス) id: e21041e83c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 夢主が検査で前よりも悪化していて一時的に先生たちのお家に帰れるはずだったのに結果が悪く、今まですごい頑張って治療をしていたためいっぱいいっぱいになってしまい、病室のものなど投げたりして暴れてしまい、どんどん息が荒くなっていってしまい、意識が朦朧の中 (2月4日 0時) (レス) id: e21041e83c (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - こたさん» リクエストありがとうございます!頑張ります!笑 (1月14日 0時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドクターさく | 作成日時:2023年7月16日 19時