坂道病院 小児科！2

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それから１ヶ月。私は坂道病院の理事長である前田さんに誘われ、4月からは坂道病院の小児科医局に入ることとなった。
　
与田「土生先生がいなくなるだなんて不安です。」
土生「私もここを離れていいものかすごく悩みました。でもここにいたら私までもなにかに染まってしまう気がして。ここだけの話、帝都会に入院している子ども達で関わりがあった子の親にはなにか困ったら坂道病院に来るよう言ってあるんです。完全に帝都会への営業妨害ですけどね。実際に並木Aちゃんは私と共に転院します。喘息に加えて白血病が見つかってしまったあの子はここには置いていけません。」
与田「賢明な判断だと思います。私もいざとなれば坂道病院にいくように親御さんたちに言っちゃおうかな笑
……私はここで頑張ります。どうしてもネームバリューをたよってここに来てしまう子もいますから。土生先生も頑張ってください。」


与田さんが坂道病院の西野さんに申し送りをしてくれたことでAがナースコールを押すことを怖がるようになってしまった経緯も伝わり、そして今に至る。



過去に思いを馳せていると不意に肩を叩かれた。

菅井「瑞穂先生、何ぼーっとしてるの？」
小林「ランチ、置いてくからね。」
土生「え、待ってよー！」

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