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Juri side




「よし、じゃあジェシー、ライブのことだけど、」


頼んだ出前を皆で食べてひと盛り上がりして、落ち着いた所で真面目な話。




ピリッと空気が変わる。
皆の目つきも。部屋の温度が少し下がった気さえした。


今のジェシーの様子といえば、大声やくしゃみは腰に響くみたいだけど、クッションがあれば座ってられるみたいだし、前屈みでゆっくりとなら歩けるらしい。

痺れて動けない、と力なく笑っていた今日の姿を見た俺らとしては、正直ホッとした部分も大きかった。



じゃあ1ヶ月後のライブは?
約2時間動きっぱなし。
激しいダンスだってある。
ラウド系は歌うだけでも体に響くものがあるだろう。
1日2公演の日だってある。

今のままの構成で出れんのか?
ステージに立ち続けられるの?
踊り切れるのか?
間に合うのか?

誰も口にはしてないけど、俺らの頭の中で渦巻く心配事は無限にあった。





「どうするってスタッフに聞かれて、俺らはジェシーと話して決めるって伝えてきた。」

真っ直ぐ淡々とジェシーに話すきょも。



「全編立ち続けられるのか、それはしんどいのか。
ダンスの振りやフォーメーションは変える必要があるのか、そのままで行けるのか。
フリーで移動するときの動線とかは色々考慮できるだろうけど。

ジェシーの体のことはジェシーにしか分かんないから。
壊れるほどの無理は絶対にさせられないけど、ジェシーが決めたことなら俺らはそれを全力で支える。
どうする?」

北斗があらゆる選択肢をジェシーの前にわかりやすく並べた。



しん と静まり返って5人の視線がジェシーに集まる中、
「hehe、やるに決まってんじゃん。問題ない。やれるよ。」
と飄々と言ってみせた。



俺らはジェシーがそう言うことを最初から分かってて、この場を設けたような気がする。その言葉が聞きたくて。




「でもジェシー、ライブはお客さんの前だからね。
誤魔化しもきかないよ?ほんとにいける?」

恒例の、慎太郎の再確認。



「平気。ちゃんと間に合わせる。
…しばらくは仕事休まないといけないけど、、
とにかく休んで、整える。」



「よし。いーじゃん。
ジェシーがいけるって言うなら、決まり。
変わらずの構成で6人で出る。
細々した調整はジェシーのことに限らず山程あるだろうけど。」

こーちがパン、と一度手を叩いた。



進む先がクリアになった今、

さすが初代リーダーじゃん?
と一斉にこーちいじりに徹して、騒がしい空間が帰ってきた。

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作者名:じんべえ | 作成日時:2020年7月8日 18時

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