優しい世界［5］ (ページ36)

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後遺症(2) / 青ページ36

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こちらは、『優しい世界』の「後遺症 / 青」の世界線、
少し時間を遡ったお話になります。
宜しければ、そちらからご覧ください(^^)
→(http://uranai.nosv.org/u.php/novel/jinbe_/)

リアル設定
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Hokuto side

「こーち残してんじゃん」
「俺もう限界だわ。いーよ食っちゃって。」
「お菓子ばっか食ってるからだよ！」
「今日は食べてねぇって。」

相変わらずの騒がしさ。
慎太郎とジェシーの餌食になる高地の図。

SixTONESの大切な思い出の場所。
今日は俺らにとって大切な日だから、気合を入れに6人で鰻を食べにきたんだ。

最後に来たのは、YouTubeのロケだった。
デビューを控えたタイミングで、東京近郊の思い出の地を巡ったっけ。

こーちの残した鰻茶漬けを年少2人があっという間に食べ切って、お会計。

「またいつでもいらしてください。
6人皆さんのご活躍も楽しみにしてますね。」

店長さんが暖かい言葉と共に、見送ってくださった。

都合上詳しいことを伝えることは出来なかったけど、多分察してくれているんだろう。
＂6人＂という一言に、思いがけず胸が熱くなる。

自然と 5人で樹を囲むような隊列で、車を停めた駐車場へ。

「俺精算しちゃうからみんな先乗っててー。」
そう言ってくれた慎太郎から鍵の入ったバッグを受け取った。

「じゅり、助手席乗っちゃいな。」
「おん。」

ゆっくりと患側の右足を上げるのを見守って、
「せーのっ」声を合わせて乗り込むのを後ろから支えて押し上げた。

「しゃっ。んじゃ行きまーす。」

俺らのために、車を出してくれた慎太郎。
ここへ来るまでも、5人ひとりひとりの家まで迎えに来てくれて、駐車場代も奢ってくれちゃって。
そもそも事務所に行く前に鰻屋さんに行こうって提案してきたのも慎太郎だった。

平然としてるけど、
内心今日という日が嬉しくて堪らないんだろう。
まぁそんなの、俺らみんな一緒だけどね。