優しい世界［5］ (ページ27)

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Juri side

「残りの撮影、行けそ？」

「aha! もちろんっ」といつもの元気なジェシー。

いきなりダンスはしんどいだろうと考慮して、
最後に撮る予定だった企画を先に済ませてしまうことに。

そしてしっかりダンス動画も撮り終えて。

「ねぇ樹！これ見てよ！これのおかげでめっちゃ楽になったんだよ！」

注射を辞めて、ポンプを使用するようになった頃を
ふと思い出した。
無邪気にそれを見せてきたジェシー。

移行期こそ、慣れなかったり感覚が掴めなかったりで
大変そうなことはあったものの、
毎食前の注射の手間が、機械の操作１つで済むようになったことは、側から見ていても随分負担が減ったようだった。

それからもう何年もポンプを使ってきて、
本人も、そして俺らも、
少し気を抜いてしまっていたのかもしれない。

一生付き合っていく血糖値の自己管理。
いつものことだけど、
慣れが出てきてしまいがちだけど、

なぁなぁに出来るものでは決してない。

丁寧に、確実に、
向き合っていかなきゃね。

もちろん、俺ら 6人で。

end_

ご愛読ありがとうございます。
リアル設定・赤さんの1型糖尿病のお話でした！

お星様等お待ちしております。

Privatterでもお話あげてますので宜しければ(^^)

じんべえ
Twitter→@jinbe_st