ALS / 黒 ページ20
リアル設定
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Jesse side
ピンポーン
��はーい。あ、ジェシー くん、ちょっと待ってね��
玄関先で数秒待つと、北斗のママが扉を開けて迎え入れてくれた。
「こんにちは！お邪魔します」
「はいどうぞ〜。いつもありがとうねえ
北斗、リビングに居るわよ」
そう言われてリビングへと進むと、北斗はソファーに身を委ねていて、こっちを見て微笑んだ。
「ジェシー、ありがとね、」
「いやいや、どうせ仕事なくて暇だったし」
一旦洗面所を借りて手洗いうがいをして、俺もソファーにいる北斗の隣に腰掛けた。
「じゃあ私、行くわね北斗。ジェシーくんもごめんね、お願いね。」
「うん、ゆっくりしてきてよ」
「任せてください！」
俺が来たのと入れ違いに北斗のママは地元の静岡の家に帰っていった。
北斗は何年か前にALSって呼ばれる、筋力が段々と落ちていって自由に動けなくなる難しい病気にかかった。
初めに違和感を感じたのは北斗がダンス中によくこけるようになったこと。
それでしばらくして、聞いたこともない病名が付いて、それからもちろん色んなことがあった。
無いわけないよね。
仕事のこともこれからの生活のことも、何もかも一変するわけだから。
沢山の話し合いを重ねて、割と早い段階で病気のことを公表して、北斗は芸能活動を休止した。
休止と言っても、曖昧なもので、時にはYouTubeに登場したり、インスタやWebで写真をあげたり、俺らもしょっちゅう北斗の名前を挙げたりするし、今でも変わらず6人のSixTONESとして受け入れてもらえてるんだ。
テレビや音楽活動には参加できなくてもね。
今では北斗は1人では生活が出来ない状況。
都内に借りたバリアフリーマンションで、北斗のママが一緒に暮らして生活してる。
俺らも時間が開く度にしょっちゅうお邪魔してるし、時にはマネージャーやヘルパーさんに頼ったりもして、1人に介助の負担が掛かりすぎないように工夫もしてる。
今回は北斗のママが知り合いの結婚式にお呼ばれして数日東京を離れるらしい。
北斗を家に1人には出来ないから、俺が来たタイミングで北斗ママは家を出たってわけ。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2020年2月19日 22時
