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Juri side
やっと我が家に到着した。
うちのマンションはカードキー式だからよく見えなくてもすぐに鍵が開けられるんだ。
「どうぞ」
「お邪魔しまーっす」
ジェシーを招き入れて、慎太郎を探す。
「慎太郎〜？慎太郎？ただいま〜」
どの部屋にいても聞こえるくらいのボリュームで進んでいくと、慎太郎はリビングのソファーに居た。
居る場所が分かれば、すぐに駆け寄った。
「慎太郎、ただいま。
ベッドで寝てたら良かったのに…」
「…なんとなく、ここのが落ち着いてさ、ｺﾎｯｺﾎｯ…
ごめんね樹…ジェスまで、、」
「謝ることじゃねーよ。一旦熱はからせて。
慎太郎食欲は？どう？」
「…んー、…あんまり食べたくない」
慎太郎が食欲ないなんて、もう何年ぶりに聞いただろうってくらい珍しい話。
「慎太郎くん、お粥僕作るから、食べれる分だけ食べてよ。薬、飲んだほうがいいと思うし」
「…あぁ…ごめん、ジェス」
レトルトのお粥を仕方なく買おうとしたら、ジェシーが自分が作るって言ってくれたから、お願いすることに。
「冷凍庫に白米冷凍してあるから、チンして使ってくれる？」
「OKっす。じゃあキッチンお借りしまーす」
俺がそう頼むと、すぐさまキッチンに向かってくれた。
何回かうちにも来てるし、さすが慣れてる。
その間に俺は救急箱から体温計を探し出して、慎太郎の元に。
寝ていたのはソファーだったけど、毛布を引っ張り出してきたらしく、くるまっていたしわざわざ無理してベッドに移さなくてもいいだろう。
「身体熱いし、とりあえず熱測って？
お前見なくてもいーから」
体温計を差し出すと、大人しく計ってくれたみたい。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2020年2月19日 22時
