優しい世界［3］ (ページ2)

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Taiga side

「SixTONESの皆さんありがとうございます。
こちらからは以上になりますが皆さんから確認事項ありますか？」

「いえ、大丈夫です」

「本番もよろしくお願いします」

「ありがとうございます」

立ち位置、照明、カメラワーク。
様々な確認を終えて場当たりは終了。

皆で揃って楽屋に戻ってるわけだけど、心配な奴が1名。

最近は6人の中で誰よりもお喋りなくらい騒いでる北斗が、ジェシーの言う声帯置いてきていた時期のように静かで、表情も暗い。

時折眉間にシワを寄せていたり。

俺も頭痛持ちだったから、なんとなくわかる。

今日みたいなどんよりとした、低気圧気味の日はよく頭が痛くなるんだよな。

北斗がよく、今日は頭痛い、と言ってるのや、頭痛薬を持ち歩いてる姿も見ているし、頭痛持ちというのは間違い無いだろう。

隠して頑張ろうとしてるのは伝わるけど、意外と誰よりも分かりやすいやつだし、きっと皆も察してるんだろうな、なんて考えながら、前を歩く北斗を見ていた。

楽屋に到着した途端、どさっとソファーに体を預けてる。

「ほくちゃん、どーしたの、？熱ある？」

1番にジェシーが声をかけた。

おでこに手を当ててたけど、やっぱり熱はないようだ。

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