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Jesse side
「…どうしたのよ北斗、、」
中に入って背中をさすった。
「…ごめん、…ｸﾞｽｯ…」
もう吐き出す様子は無いけど、ただ謝って泣き出した。
「…一旦外出ようか、口もゆすがなきゃ、」
黙って頷いた北斗を支えて立ち上がらせて、水道で口をゆすいで、トイレの外にあるベンチに座らせた。
「…ごめん、ｸﾞｽｯ…じぇし、ごめん、」
「謝らなくていんだよ、北斗。落ち着いて、」
俺も隣に座ってぎゅっと抱きしめた。
すると視界には様子をうかがっている4人が。
俺の向いた方向にいたから北斗は気付いていない。
目配せをして、この様子を見た4人はそっと部屋へ戻ってくれた。
人が多いだけ、北斗は気を遣ってしまう奴だから。
「…ねえ北斗？辛いなら辛いって言わないと。
北斗が辛かったら俺らも苦しいけど、それ隠されて北斗が1人だけで悩んでるんだったらその方がずっとずっと俺らも辛いんだよ」
抱きしめたまま、そんな風に声をかけてみた。
「…うんっ…ジェシ、俺まだまだみたいだよ…
自分が自分で分からなくなっちゃって、、
痩せよう痩せようって思ってたら、食べること自体が怖くなっちゃって、
それなのに、たまに食べずにはいられなくなって、でもすぐ後悔が襲ってきてっ…今みたいに……」
ゆっくりと言葉を探しながら喋ってくれた北斗。
「…1人で辛かったね北斗。ごめん、気づけなくて。
でもさ、俺だけじゃ、北斗が辛いの助けてやれないよ。
皆心配してる。北斗を思って。皆にも話してくれる？」
「…ｺｸﾝｯ…じぇし、ありがと。楽屋戻る」
「よしっじゃあ行こっか！」
軽く支えながら肩を組んで、楽屋へと戻った。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
