優しい世界 (ページ45)

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Jesse side

「へ！？北斗お前そんな食べんの、？」

「…ダイエットは、？」

最近はいつも食べててもほんっとに少ししか食べてなかったのに、今日はびっくりするくらいの量をお皿に盛っていた。

普段の北斗にしても多いくらいの量を。

「あ～今日は良いんだ。たまには食べてやろうと思って」

そんな風に笑ってるけど、なんだかその笑顔はどこか痛々しくて。

皆その違和感を感じつつもいつものように6人揃ってご飯を食べたまでは良かったんだけど…

「ごちそうさま、ちょっと俺トイレ行ってくるわ」

そう言ってトイレに向かっていった北斗。

「あいつ、大丈夫かな、」

5人で顔を見合わせた。

「最近ずっと元気なさげだし、顔色悪いし、ちょっとやばくない？」

慎太郎のひとこと。

「ちょっと俺見てくるわ」

たまらずに楽屋を飛び出した。

言っていた通りトイレに向かうと、

「…ｳｯ…ｵｴｯｵｴｴｯ…」

個室から嗚咽が聞こえてきた。

「ねぇ、北斗？北斗でしょ！？」

「…なんでっ…ジェシ、」

「開けてよ、ねえ！」

「…やだっ…きたない、」

「いいから、北斗。お願いだから開けて、、」

力なく開かれた扉。

そこにはしゃがみ込んで顔を埋めている北斗。

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