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神経性過食症 / 黒 ページ42
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Hokuto side
「あれ、ズボンきついんだけど、」
「え！？北斗太ったんじゃね！？AHAHA!!」
「ほんとだよな。ダイエットしなきゃな〜、」
少し久しぶりに着た衣装のズボンのウエストがきつくなってたんだ。
確かそんなことが、始まりだったと思う。
あからさまに太ったことを実感して、焦りを感じてダイエットを始めた。
人に見られる仕事だし、太っているのは問題外だ。
なかなかまとまって運動する時間も取れずに、とにかく食事制限から始めた。
そんなタイミングで、ドラマのオファーが来たんだ。
白血病で亡くなる青年の役だった。
少しでもリアリティを出す為に、もっともっと体重を落とす必要があった。
…
「うわ！みんな見て！ケータリング凄いよ！
めっちゃ豪華！ 俺何食べよ〜」
慎太郎が嬉しそうに用意してもらったケータリングに食いついていた。
「北斗は何にすんのー？？」
「いや、俺はいいや。お腹空いてないし」
樹の問いかけにそう答えると。
「北斗最近いっつもそれじゃん。ダイエットしてんのは分かってるけどさ、最低限栄養取んなきゃ」
高地からそう言われた。
「朝は食べてきたし、大丈夫」
「身体壊したら元も子もないよ？」
京本にまで心配されたけど、ドラマのクランクインまでの日もあまりなくて、俺は焦っていた。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
