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Shintaro side
「いいですね、かっこいい」
「もう少し皆さんくっついちゃいましょうか」
雑誌撮影の時の独特の声かけをもらいながら、撮影は進んでいく。
「ありがとうございまーすOKでーす！」
「では次少しお話聞かせてください」
あらかたの撮影が終わってインタビュー。
一人ひとりの取材は個人撮影の間に終わったから、後は全員揃ってのものだけ。
今回ってるツアーのことやデビューに向けてのことを聞かれて、いつも通り話を脱線させながら答えていると…
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
突然何かの警報音が鳴った。
「っ！何の音？？、」
俺らもスタッフさんも皆戸惑っていると、アナウンスがかかった。
��火事です、火事です。
5階で火災が発生しています。
危険ですのでエレベーターは使わず、落ち着いて避難してください。��
そんな言葉が聞こえてきた。
「この階だ！」
誰かの声が響く。
「こっちで火事だ！逃げろ！」
同じ階の別フロアの人がそんな風に呼びかけに来てくれた。
その場にいる皆が一斉に非常階段へ向かう。
「逃げよう！」
樹の声に続いて、6人固まって廊下へ出ると、僅かではあるけど、炎が見えた。
と同時に昔の淡い記憶が鮮明に蘇ってきて、重なった。
途端に恐怖が襲ってきて、上手く息ができなくなった。
「っ！ﾊｧｯﾊｧｯ…ムリっ…こわぃこわい、、…」
「しんたろ！」
力が抜けてしまったところを北斗が支えてくれた。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
