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Shintaro side
「…分かんないんだよ…
とにかく自分の姿が嫌なんだ…体格も顔も髪型も全部…鏡に写ってる自分の姿が納得できなくて、気になって気になって…何度も確認して…
それでも変わらなくて、さっきの撮影の写真だって自分だけ浮いてるように見えて…俺、こん中で釣り合ってんのかな、とか考えちゃって…
自分でもこんなのおかしいって思ってんだよ…
でもじゃあどうすればいいか分かんなくてっ…
…助けて？しんたろっ…ｸﾞｽｯ」
樹の心の叫びだと感じた。
ずっと一人で戦ってたんだ…
「じゅり？話してくれてありがとう。
もっと早く、気付いてやれれば良かったよね…ごめん
一度さ、病院行ってみようよ。どう？」
「…行く…違うんだよ、俺がさっさと行けばよかったんだ…
でも、でも怖くてさっ…ﾊｯ…俺だせえな笑」
「無理に笑わなくていんだって。
一緒に行こうよ。一緒に。」
「ｺｸﾝｯ…ありがと…」
「よし、じゃあ一旦取材戻ろ？きっと皆待ってる。」
「おん！」
ﾊﾟﾝｯと手を叩いて明るく言ってみたらいつもの笑顔を見せてくれて、ひとまず安心。
2人で小走りで走っていって、
「すいませんお待たせしました〜」
なんて俺の前を行った樹の姿を優しい目で見る4人の表情に、
みんなもきっと何かを感じているんだろうな、と。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
