身体醜形障害 / 青 ページ19
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※過激な言葉、表現が出てきます。ご注意ください。
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Juri side
「…ｸｯｿ…なんっだよこの体…」
朝目覚めて洗顔をする。
シャワーを浴びる。
その度に目にする鏡に写る自分の姿。
頭によぎるのは、ネットでたまたま見てしまった言葉たち。
��田中樹ってやつガリッガリじゃん病気なの？笑��
��どう考えても田中樹だけブサイクで浮いてる、��
そんなこと言ってるのは一部の悪口言いたいだけなやつなことくらい分かってる…
でも実際細すぎるのも気にしていたし、
俺よりも顔のいいやつなんかジャニーズには沢山いるとも思っていた。
そんな時に見てしまった言葉に俺は支配されてしまったんだ。
…
「樹、樹どんだけ食べんのよ。嗚咽してんじゃん」
雑誌の撮影前、ケータリングを無我夢中でお腹に入れ続けていると、慎太郎にそう言われた。
うるさい、うるさい。
俺は少しでも太らなきゃいけないんだ。
「お腹空いてんだよ！笑」
なんて誤魔化して、食べ続けた。
「……ｳｯ…」
途中で本当に限界で吐き気が来て、周りに悟られないよう平然とした顔をしてトイレへと駆け込んだ。
全て吐き出してしまった。
食べた意味ねえじゃん…
「田中さんメイクそろそろお願いします」
控え室に戻るとスタッフさんに声をかけられて、メイクタイム。
雑誌の取材だから、ヘアメイクさんがやってくれるんだ。
その間もずっと鏡と睨めっこ。
見たくないのに見てしまうんだ。目が小さい。ここの骨が出過ぎている。頬がこけすぎ。
そんな風に次から次へ嫌な部分が見えてくる。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
