優しい世界 (ページ14)

今日:83 hit、昨日:54 hit、合計:390,508 hit

心臓病 / 桃ページ14

リアル設定

幼い頃から心臓病を患う京本
_________________________________________
Taiga side

「あ、きょも～昨日定期検診っしょ？どうだったの？」

「ん？あぁ変わらなかったよ」

樹の問いかけにそう答えた。

「なら良かった」

「だからって無理すんじゃねえぞ～？」

メンバーからのそんな優しい言葉。

小学校低学年の頃に見つかった俺の心臓の病気。

今は薬で管理をしながら、なんとかSixTONESとして活動出来ているんだ。

今日は今度行うライブのリハなんだけど、俺は個人で舞台に出させてもらってた関係でリハが遅れ気味。

「俺ここ？」

「大我1番前」

「ここの振りってどうだっけ？」

「一回一緒におさらいしよっか」

着実に進んでいくリハになんとかくらいつこうと、
メンバーに分からないとこは確認しながら奮闘した。
　
疲労なんて感じる暇もないくらい集中していた。

「よし、一旦休憩にしようか」

振付師さんの声が響く。

まだまだ不安な箇所は沢山あって、休憩時間の今のうちに少しでも追いつかねばと自主練習を始めた。

「きょも、一回休憩しようよ」

そんな慎太郎の言葉は右から左へと流れていく。

他のメンバーからも沢山声をかけられたけど、平気だと返して練習を続けていると、

「大我」

と言いながらジェシーに抱きしめられて、体の動きを止められた。

.