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潤side
俺は取り残されている負傷者を診るために店内に向かっていたが
潤「すいません。ちょっと待ってください」
前を走る消防隊員に声をかけた
潤「まず深呼吸して…岸」
ヘリが飛び立った後の臨時ヘリポートの前で聴診器を握りしめ、立ち尽くしている岸にそう声をかける
息をするのを忘れる程、呆気にとられていた岸は声を聞いてハッとして俺を見る
潤「深呼吸」
震える息で深呼吸すると再び俺を縋るように見た
潤「大丈夫だから、自分信じてやってこい。なんかあったら連絡な」
真っ直ぐ岸の目を見て言う
岸「…はい」
何とか同じように俺を見て返事をし、自分の持ち場に走って行った。
…その背中を確認し俺も自分の持ち場に向かう
潤「すいません。お待たせしました」
…
消防「こちらです。足下、頭上気を付けて下さい」
店の中は事故の衝撃で店の表のガラスが散乱し棚が倒れ文字通りぐちゃぐちゃだった
救急「この方です」
店の制服を着ている男性は、頭から血を流し右足が棚の下敷きになっていた。
潤「分かりますか？」
声をかけ肩を叩くと、うっすらと眉間に皺を寄せた
潤「大丈夫ですからね、手握れますか？」
ゆっくりとであるが握り返してきた
潤「救出まであと、どのくらいですか？」
消防「10分ほどです」
足を診ると事故から結構時間が経っているとはいえ出血量が多い…
激しく組織を損傷しているし、動脈を掠っている。幸い倒れてきた棚が血管を塞いでいるので、大出血は起こしていないがそれを外すと危険だろう
俺はルートを確保し、一時的に血管を縛って血流を止める外科的処置を行うことを決めた
…
消防「救出できます！」
ちょうど良いタイミングで処置も終わった
潤「お願いします。第一優先で搬送してください」
患者を見送り、辺りを見回すと
消防「こちらにも人いました。子どもと妊婦の方です！」
消防「こっちもお願いします！意識ありません！」
次々と声がかかる。
が…いくらなんでも1人で3人は診れない…
しかもお腹の大きさからして…臨月近い妊婦と子ども…
潤「分かりました『店の中重傷者3人、妊婦と子どももいる。誰かこっち来て欲しい』」
レシーバーを使ってそう言いながら、新たな患者の状態を診る
翔『…悪い、今手が離せない』
智『ごめん、今処置始めたとこ』
…ダメか
とその時…
『……相葉、向かいます』
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紀衣(プロフ) - ちえさんさん» 長い間放置しててすいません。これからも楽しんで頂けると嬉しいです。 (2023年3月28日 14時) (
レス) id: 1cccbeb0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 更新ありがとうございます。嬉しいです。 (2023年3月22日 15時) (レス) @page37 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
紀衣(プロフ) - ちえさんさん» はじめまして。コメントありがとうございます！亀更新ではありますが楽しみにして頂けると嬉しいです (2022年5月18日 19時) (レス) id: 28d3e194e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はじめまして。このシリーズは最初から読ませていただいています。今回は緊張感がスゴイですね💦更新が楽しみです (2022年5月13日 17時) (レス) @page30 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
紀衣(プロフ) - ♪あおば♪さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2021年12月21日 19時) (レス) id: 036531df47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紀衣 | 作成日時：2021年7月23日 22時
