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雅紀side




雅「和?ごめんね遅くなった」




相変わらずしんどそうに横たわっている和にそう声をかける。




和「…遅い」




雅「ごめんね、点滴取りに行っての。していい?」




和「…やだ」
 



和は熱ぽっい潤んだ目で抵抗をしてくる…




雅「お願い、これで熱も下がると思うから」




和「……分かった。でも…一発で…決めてよ?」




雅「任せて、これでも小児外科医だから」




和の腕に駆血帯を巻き、血管を探す。脱水症状が出ているから血管は細くて刺しにくい。




でも、俺はいつも細い子供の血管に針刺してるし、慣れてるから和の言葉通り一発で成功させた。





輸液に解熱剤を入れゆっくり落としていく。






これで落ち着くといいんだけど…





点滴をして自分の部屋に一旦戻ろうと立ち上がろうとしたが…和の手が俺の服を握りしめている。




戻れないじゃん…
熱が高くて1人で不安だったんだね。1人にしてごめんね。




そう思いながら和の頭を優しく撫でる。




そして、俺の服を掴んでいた手を服を離して手を繋ぐ。




そのままベットの側に座り、しだいに落ち着いてきた和の寝顔を見ているうちに俺も和のベットに身体を預け眠ってしまった…








和「…さき!…雅紀!」




雅「…っん?」




和「…何でここにいるの?ここで寝てたら風邪ひくよ」




雅「おはよー大丈夫だよ、俺元気だもん。あっ、熱…だいぶ下がったね。良かった。点滴の針抜くよ」




和「…ありがとね、助かった」




雅「いえいえ、下がって良かったよ」





起きた時すでに繋いでいた手が離されていてちょっと寂しかったのは…和には秘密…





和はその日一日は微熱ぽかったけど次の日にはすっかり熱が下がり病院に出勤して行った。

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紀衣(プロフ) - ♪あおば♪さん» ♪あおば♪さんコメントありがとうございます!そう言っていただけてとっても嬉しいです!更新頑張りますね笑 (2021年3月3日 20時) (レス) id: a41594fce7 (このIDを非表示/違反報告)
♪あおば♪(プロフ) - 続きが気になって仕方がないです!!!これこらも更新楽しみにしてます! (2021年3月3日 10時) (レス) id: c155f748e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年2月10日 22時

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