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和side
病院を出た時から身体は怠かったし、微妙に頭も痛かったけど久しぶりにみんなと会えたことに柄にもなくテンションが上がっちゃって、はしゃいでしまった。
だからなのか元からかお風呂を上がるとどうにもこうにもならないくらい身体が重たかった。
もう…久しぶりに熱でも出るんじゃないかってぐらい…
智くんが、ポトフ作ってくれたけど、食事もここしばらくいい加減にしてた事もあってほとんど食べられなかった。
とりあえず寝て治そうとベットに入ったまでは記憶があるのだが、死んだように眠っていたらしく、起きた今が何時なのかも分からなかった。
分かったのは…確実に熱がある事だけ
寝たはずなのに身体は重いままだし、頭痛もする。ベットに横になっているのにまるで宙に浮いているかのようにふわふわする。
多分智くんも雅紀も体調崩したの気付いてるんだろうな…
心配してるの分かってるから起きなきゃと思うが身体が言うことを聞かない。
どうしたものかと思っていると、ドアを叩く音がした。
雅「和?起きてる?」
雅紀がドアを開け顔を出した。
雅「起きてるじゃん。良かった。大丈夫?」
こちらに近づいてくると、俺がわざと額の上に腕を乗せていたのをわざわざ退かせて額に触った。
こいつに触らせたら熱がバレるって分かってたから、ささやかな抵抗だったのに…
雅「うーん…あんまり下がってないね」
その手をずらすと水をこちらに渡しながらそう言ってくる。
和「…えっ?」
雅「ごめん、夕方様子見に来たの」
和「あぁ…ごめん、そういや今何時?」
雅「8時過ぎだよ、起きれそうならこっち来なよ。何か食べる?」
和「…行くけど、ご飯はいらない」
俺はフラつかないようゆっくり立ち上がると雅紀についてリビングへ向かった。
和「…あっ帰ってたの、おかえり」
翔「ただいま…って大丈夫なの?」
和「大丈夫、明日も休みだし。何とかなるでしょ」
潤「何度あったの?熱」
雅「38℃ってとこかな」
潤「うーん…高いな。薬飲む?」
和「…解熱鎮痛剤ある?飲んでまた寝る」
潤「了解、水分補給だけちゃんとしとけよ」
翔「診察しなくていい?」
和「大丈夫、俺も医者だから…ちょっと無理が祟っただけ」
翔「それもそうか。何かあったら言って」
和「…ん」
俺は薬を飲むと、ペットボトルを持って部屋へ戻った。
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紀衣(プロフ) - ♪あおば♪さん» ♪あおば♪さんコメントありがとうございます!そう言っていただけてとっても嬉しいです!更新頑張りますね笑 (2021年3月3日 20時) (レス) id: a41594fce7 (このIDを非表示/違反報告)
♪あおば♪(プロフ) - 続きが気になって仕方がないです!!!これこらも更新楽しみにしてます! (2021年3月3日 10時) (レス) id: c155f748e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年2月10日 22時