42. 《裏》・ ページ42
松岡side
俺が槍を投げると同時に魔物に誰かの攻撃が当たる。
智に駆けよると智は相当無理していると分かる顔でこちら見た。
が、俺と分かると少しほっとしたような表情になった。
それから先は智と一緒に戦う。
しばらく戦ってないとは聞いてたが実力は全く衰えることなく、むしろ少し上達したんじゃないかというぐらいだった。
実戦に出れなくても、1人で黙々と努力して確実に成長してる。
流石だなと思うと同時に大丈夫なのかと心配になる。
一瞬で魔物を片付けると、智は慌てて自分のメンバーの方へ走って行った。
あいつもこれで実戦復帰か
と思った途端
焦った声で智の名前が呼ばれるのが聞こえた。
そちらを見ると智が倒れているのが見え慌てて駆け寄る。
やっぱり負担が大きすぎたのか気を失っている
俺は嵐のメンバーに名前を聞き、軽く指示を出し、医務室へ向かった。
いやー…嵐ってのはすごいな
全員噂で名前を聞いたことのある子ばかりだった。
でも、あの反応を見る限り智は命を預けているメンバーにも自分のことを何一つ話していないようだ。
どうする気なのか…
と思っているうちに誰もいない医務室に到着し、智をベットに下ろす。
とすぐ扉が開く音がして校長が入ってきた。
校長「厳しかったか…」
松岡「はい、戦い抜いてから気を失いました」
…
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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時