23. 模擬戦2 ページ23
和side
和「じゃあ始めますよ。よーい始め!」
俺はとてもじゃないけど櫻井さんと試合は出来ない。本気でかかってこられたらこっちが動くことなく一発で決められてしまうだろう。
…昨年の校内戦、櫻井さん先輩方と互角にやり合って…結構良いところまでいったはず…それに櫻井って名前…俺の思ってることが本当なら同じ土俵に立つなんてひっくり返っても無理だ。俺からしてみたら誰も気が付いてないって事が信じられない。
それに、石井さんについてはよくは知らないが16歳ってことは順当にいってれば去年卒業だったはず…
去年の卒業生といえば…あの異常に人数が少ない学年…普通なら20人ぐらいいるはずが…6人しかいない学年…何かあったらしいが誰も語らない…何かがあった学年…
はっと目の前の試合に目を戻すと互角に戦っている?…いやちょっと石井さんが押してる?
2人とも武器が剣だから超近接戦。お互いに攻撃をしては相手からの攻撃を交わす。
なかなか決着がつかなくて長期戦になってきた。だが、石井さんの方が余裕を持って戦っているように見える。
櫻井さんが急にすっと大きく距離をとった。そして、異能である火を刀に纏わせると一気に石井さんに向かって斬り込んだ。
その刀が当たる直前、ふっと石井さんの姿が消えた。
翔「えっ…」
えっ!と思った瞬間背後からさっきまで目の前にいたはずの石井さんが刀をふるっていた。
もちろんちゃんと当たる直前で止めてた。あまりに一瞬の出来事すぎて何が起こったか誰も理解できていなかった。
石井VS櫻井
石井の勝ち
智「ふぅーお疲れ。大丈夫?」
翔「う、うん…大丈夫」
雅「…何が起こったの?」
智「えっとね、当たる直前にシュッて背後に動いただけだよ?」
和「…普通そんな事出来ないんですよねー」
そんな俺の呟きはおそらく皆んなが思ったことだがそれについて誰も突っ込まなかった。
智「次は…相葉くん?と二宮くん?だっけ?」
和「はい、相葉さんいけますか?」
雅「大丈夫だよー」
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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時