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「チーム名だよ。異能力者っていうのは基本チームで戦う。大体10人以内ぐらいのチームがで3年生の時に組まれて一度組んだら余程の事がない限り死ぬまで一緒。互いに命を預ける仲間になる」


「チームの人は皆一緒に住んでるの?」


「うん、連絡とか便利だし、何かあっても互いに頼れるからね」


「へー」


「なんか反応薄くない〜?」


「だってまだなんか実感湧かないんだもん」


そんなことを話しながら歩くこと10分、大きな建物が見えてきた。そして建物に入り『校長室』という札のかかった部屋に入っていく。そこにはおじさんが座っていた。


「そうこそ暁学園へ。校長の喜多川と言います」


「初めまして石井智です。よろしくお願いします」


「こちらこそ、よろしくお願いします。では早速色々説明しますね。そこの椅子にでも座ってください」


僕が椅子に座ると説明が始まった。


「まずこれが部屋の鍵。部屋は1人部屋で門限はなし。部屋に制服とか色々用意してあるので後で確認してくれ。もし足りない物があれば購買に買いに行くかそこになければ教職員に声をかけて欲しい。次に授業のことだが明日から始まる。1時間目は9時から60分授業で5時間目まで。放課後は自由時間だ。自主練するも良し、遊ぶのも良しだ。ここまでで何か質問はあるかい?」


「外出って出来るんですか?」


「週末や長期休みは外出も外泊も申請さえして貰えば大丈夫。だが一年生は入学から半年たつまではどちらも出来ない。自分の力を完璧にコントロールできるまでは危険だからな」


「分かりました」


「じゃあ次は属性と力の確認と武器を選んでもらうから、ちょっと移動しようか」






そう言われてやって来たのは体育館のような大きなホール。


「ここには完璧な結界が張られているから滅多なことでは壊れん。だからあの的を自分の最大の力で破壊してくれ」


遠くの方にある小さな的を指してそう言った。僕は今まで最大限の力なんて出そうとも思わなかったし、出せるような場所も無かったからこれが初めての力試しになる。そう思って僕は密かに気合を入れた。


僕は集中して手に得意な水の力を出現させた。そして、それをぎゅっと圧縮させ弾丸のように硬くし、的に向かって思いっきり打ち出す。

 
すると、本物の銃で撃ったような大きな音が鳴り響き、的が粉々になった。


僕は思い描いていた通りに出来たことに満足し、続けて火の力を手に出現させた。

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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時

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