50.寝落ち。 ページ3
しばらくするとエースくんの規則正しい寝息が聞こえてきて、僕の思考も少しずつ落ち着いてきた。
ﾃﾞｭｰｽ「どうした、そんなとこに座って」
お風呂上がりのデュースくんが談話室に入ってくると、エースくんが寝ているソファーの下に座っている僕を見て不思議そうに首を傾げた。
僕は慌てて取り繕うように立ち上がる。
A「エースくんの手当てをしてたら途中で寝ちゃったんだ」
僕、なんで嘘ついたんだろ？
わからないけど、本当のことを言ったらいけない気がした。
デュースくんは少し怪しんでいたようだけど、納得してくれたらしい。
エースくんとは反対側のソファーに座ったので僕はデュースくんの前に膝立ちをして、見上げた。
A「治療するね？痛かったら言ってね」
ﾃﾞｭｰｽ「あぁ…」
同意が得られたところで僕は先ほどと同じように手をかざしていった。
しばらく静かな時間が流れていたがデュースくんがその沈黙を破った。
ﾃﾞｭｰｽ「今日は僕と寝てくれないか？」
A「え？」
デュースくんから誘ってくれるなんて、と驚きと嬉しさでデュースくんを見上げる。
すると、今まで見たことないような表情をしたデュースくんと目があった。
潤んだ瞳は不安に揺れていて、頬は赤く、羞恥からか唇を軽く噛み締めていた。
僕の返事を待っているデュースくんはいつもと違いすぎていて、まるで捨て犬のようだったので僕は少し笑ってしまった。
A「僕の寝る場所ないから、デュースくんがよかったら一緒に寝よう」
僕の返事を聞いて、表情が明るくなったデュースくんをかわいく感じた。
デュースくんの治療を終え、そのあとユウくんとグリムくんの治療も済ますと僕はデュースくんのいるソファーに潜り込んだ。
デュースくんもよほど疲れていたようで僕が戻ってきた時にはすでに規則正しい寝息をたてていた。
ソファーから落ちないように僕はデュースくんに体を寄せる。
人間同士の触れ合いってあったかい。
デュースくんの温もりを感じていたら心地よくなり、僕はゆっくりと目を閉じた。
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
人魚と人間では恋をすることは叶わない。
それじゃあ、人間に恋をした人魚はどうしたと思う？
契約を交わしたのさ。
海の魔女とね。
人間と結ばれることのなかった人魚はどうなったと思う？
海の泡になって消えたのさ。
あんたにはその覚悟がおあり？
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なすてん(プロフ) - ムクロさん» コメントありがとうございます！ストレートなお言葉ありがたいし、嬉しいです(´;ω;`)もっと好きになってもらえるように頑張ります！ (2020年6月28日 23時) (
レス) id: 7c2e5224a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - 好きです((( (2020年6月24日 14時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
なすてん(プロフ) - 可憐さん» コメントありがとうございます！エースくんにはわりと健全な男子高校生してもらいたい欲望であんな感じになってますw間違いなく素敵な彼氏になってくれます！w最後までお付き合いいただけると嬉しいです(＞＜)よろしくお願いします！ (2020年5月22日 22時) (レス) id: 7c2e5224a1 (このIDを非表示/違反報告)
可憐 - 彼氏力高過ぎる、エースくんめちゃくちゃ好きです、、、、ずっとみます！更新頑張ってください！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: aaa6925eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすてん | 作成日時：2020年5月14日 17時
