61.混乱する。 ページ14
慌ててエースくんの手首を離し、エースくんから距離をとった。
頭の中がごちゃごちゃで何が起こったのかわからない。
僕の表情が赤くなったり青くなったりしているのを見て、エースくんが近づいてくる。
ｴｰｽ「A、なんか、おかしくね？」
心配そうに見上げてくるエースくんの手首にはばっちり僕の歯形がついていた。
A「〜〜○△□！！！！？？？？」
声にならない声を上げて僕は全力で顔を手で覆った。
A「ごめん、ごめんね、エースくん。これは違うんだ…違う…本当に…」
恥ずかしすぎてうわごとのように違うと言い続けたけれど、エースくんが不思議そうに首を傾げているのを感じた。
そうか、たしか、人間とジンベエザメのそういう行為は違うんだ。
ということは、エースくんには何も伝わってない？
ｴｰｽ「急に出てきたし、みんな心配するから戻ろーぜ。もうすぐ終わるから、さ！」
ようやく顔から手を離した僕にエースくんは太陽のような笑顔を向けてくれた。
違う種族でよかった…とこの時はほっと胸をなでおろした。
A「ごめん、痛かったよね」
ｴｰｽ「気にすんなって！」
エースくんの優しさにも感謝した。
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
そのあとは心ここにあらずといった感じで部活の様子を見ていても頭の中は先ほどのことに支配されていた。
気づいたら終わっていたようでエースくんがフロイドさんに捕まる前に帰ろう、と急いで僕の手を引いて抜け出した。
寮への帰り道、しばらく沈黙が続いていたがまだきちんとお礼を言えてなかった気がしたので僕は口を開いた。
A「今日は部活に連れていってくれてありがとう。みんなキラキラしてて、楽しかったよ」
ｴｰｽ「Aの先輩がいたのは誤算だったけどなー。Aもやってみれば？」
A「僕はいいよ。あんなに動けないし」
話し出したら意外といつも通りだった。
早く忘れてしまおう、エースくんは友達なんだから。
心の中で呟き、僕はいつも通りの僕でいられるようにエースくんとの会話を楽しんだ。
寮は繋がる鏡のある部屋までたどり着く。
ｴｰｽ「また明日な！」
A「うん、また明日」
僕に笑顔を向けて手を振るエースくんに僕も手を振り、見送った。
僕は運動せず見ていただけなのにとても疲れた。
早く帰ろう。
僕はオクタヴィネル寮に繋がる鏡へと足を伸ばした。
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なすてん(プロフ) - ムクロさん» コメントありがとうございます！ストレートなお言葉ありがたいし、嬉しいです(´;ω;`)もっと好きになってもらえるように頑張ります！ (2020年6月28日 23時) (
レス) id: 7c2e5224a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - 好きです((( (2020年6月24日 14時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
なすてん(プロフ) - 可憐さん» コメントありがとうございます！エースくんにはわりと健全な男子高校生してもらいたい欲望であんな感じになってますw間違いなく素敵な彼氏になってくれます！w最後までお付き合いいただけると嬉しいです(＞＜)よろしくお願いします！ (2020年5月22日 22時) (レス) id: 7c2e5224a1 (このIDを非表示/違反報告)
可憐 - 彼氏力高過ぎる、エースくんめちゃくちゃ好きです、、、、ずっとみます！更新頑張ってください！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: aaa6925eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすてん | 作成日時：2020年5月14日 17時
