西の有閑倶楽部

サキちゃん ページ12

藤井流星




　俺らは一緒に公園を散歩した。



流「神無祭？神無祭ってあのダンスの？」

サ「そう。...あの男達、神無祭に出るなって言ったの。出られへんようにしてやるって...」



　そのとき、ふと今日の昼間を思い出した。

　確か、ダンス部の神宮寺と岩橋が襲われたんやったな。

　神無祭...

　共通点かも。

　
　考え込んでいたら彼女の声がした。



サ「どうもありがとう！」

流「ここ？」

サ「うん。」

流「そっか。ここならシェリーも思いっきし遊べんな。」

サ「でももうすぐ出てかなきゃいけないの。それじゃ...」




　彼女は少しさみしそうな顔をして、門を開けて入っていった。

　彼女を見送るのにその場に立っていたら、足下でクーンという鳴き声が聞こえた。



流「お前シェリーに惚れたやろ笑？」






　しっかりとAを迎えに行き、望はAと帰りたかったとぶーぶー言いながらリムジンに乗って帰って行った。

　一応Aには今日の散歩中の出来事を伝えた。

　それでこれから発信器が止まっている場所に行くのだと話した。

　そしたら案の定ついて行きたいというので、バイクの後ろに乗っけて連れて来た。




　「流星、ここのビルの中やで。」

流「おん。高清水建設...？」

　「なんか...ありそうな雰囲気...」



　すると遠くの方で声がした。


？「遠慮はいらんっ！！わしは現場主義の男だっ！！」



　この声...



　「聞いたことあるで、この声笑」

流「おん...」

　「そんな顔しーひんの笑」

流「面白がってるやろ。」

　「さあ笑？」

やっぱ事件だった！→←事件発生！？

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