基本的無気力系女子【HUNTER×HUNTER】

＊再会 ページ9

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飛行船での移動中、特にする事も無かったので
船内をうろうろしているとゴンとキルアに会った。

｢よっA。｣

キルアが右手を上げて声を掛けてきたので私も同じ様にして返す。

｢おぉっキルアにゴン！なんか久しぶり！｣

｢もー、Aがずーっとヒソカの近くにいるから中々近付けなかったんだよ？｣

ゴンは両手を腰に当てぷんすこ怒っている。
くそぅかわいい。

｢あれ、私そんなにヒソカと一緒にいた？｣

｢Aとヒソカ、試験中の半分以上は一緒に行動してるな｣

キルアから告げられた知りたくなかった事実。
確かに一次試験の時も二次試験の時もほとんど一緒だったような…いや認めない。認めてたまるか。

｢ごめんごめん、私にも色々あったんだよ、
寂しがり屋のキルア君には悪いけど。｣

｢誰が寂しがり屋だ！｣

こいつぜってぇバカにしてる！と私につっかかってくるキルアを軽くいなす。


｢ねぇA！俺達船の中を探検するんだけどさ、一緒に来ない？｣
ゴンが満面の笑みを浮かべながら言う。

｢ゴン、お前何勝手に誘ってんだよ。｣

｢え、ダメだった？｣

キョト、と首を傾げるゴンを見てキルアは少し俯きながら言葉を漏らす。

｢…別に良いけど｣

あ、良いんだ。
キルアってあれかな、ツンデレってやつかな。

｢んー、探検かー…｣

｢来いよ、お前の事だからどうせ暇だろ？｣

うん、確かに暇だよ、暇なんだけど。

｢誘ってくれるのは嬉しいんだけどさ、その言い方はどうよ。もうちょっとオブラートに包もうか｣

べ、と舌を出すキルア。
このやろ、その舌引っこ抜いてやろうか。

｢嬉しいお誘いだけど、私はパス。｣

｢何で？一緒に行こうよ！きっと楽しいよ？｣

ゴンの無垢な笑顔を見ると凄く行きたくなる。けど…

｢ごめん、行きたいけど行けないんだ…｣

｢何でだよ、なんか理由でもあんの？｣

そう。私には探検に行けない理由があるのだ。
それは…








＊再会
『ヒソカ見た後だとキルアでさえも純粋に見える』
『おい、俺でさえってどういう意味だよ』
『そういう意味だよ』

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