＊希望 ページ8
･
メンチさんの指が残り一本になった。
その時。
頭の上にコツン、と何かが乗った。
なんだろう、と手に取ると真っ黒な卵。それはさっき見たクモワシの卵だった。
何でこんな所に？と首を捻っていると、
くっくっく、と聞き覚えのある笑い声。
まさかと思いくるりと振り返れば、
そこにはもう随分と見慣れた人の姿があった。
｢ヒ、ヒソカ！？｣
｢…やぁ、久しぶりだね♥｣
どうでも良いけどなんでこいつ現れる時いっつも後ろからなんだろう。
ヒソカは私の後ろから腰に手を回し私を抱きしめた。
私はそんなヒソカにちょっと何してんですか離してくれませんか的な眼差しを向けるが完全スルー。
｢あら、意外な人物のご登場ね｣
メンチさんはこの状況にも表情一つ変えずにヒソカと向き合っている。メンタル強い。
｢…これで彼女は合格、だろ？♠｣
｢…これはあくまで自分で取りに行く勇気を試す試験な訳であって｢他人の施しを受けてはいけないなんて、言ってなかったよね♣｣
ヒソカはメンチさんの言葉を遮り、ニコリと笑いながら言う。
｢…ふふ、そうね。私とした事が、確かに言ってなかったわ。｣
ふ、二人の会話に入れない…
どうなってんの？ヒソカは私にこの卵をくれたの？
｢しょうがないわね、特別に合格にしてあげる。44番に感謝する事ね。｣
｢え？合格？｣
状況が良く分からないけど、私は危機一髪の所をヒソカに救われギリギリ合格になった、らしい。
…感謝はしてるよ？してるけど。
｢…いつまで抱き締めてんだこの変態！｣
ヒソカに抱き締められているのはおかしい。
｢えー、絶体絶命の所を救ってあげたんだから少しくらい良いじゃないか♥｣
｢感謝はしてるけど頼んでない！｣
腕をどかそうと力を込めるがビクともしない。
一体どうなってるんだこいつの腕力は！
ギャーギャー騒いでいるとメンチさんがヒソカを剥がしてくれた。
ありがとうございます大好き。
二次試験合格者は三次試験会場への移動の為に飛行船に乗る事になった。
移動中に皆でクモワシの卵で作ったゆで卵食べました。
すっごい美味しかった。クモワシ万歳。
*希望
『ヒソカ私の為に卵二個取ってきてくれたの？』
『いや、ボクが取ってきたのは一つだけ♦Aの分はそこら辺にいた人から盗っ…譲って貰った♠』
『盗んだよね？これ絶対人から盗んだパターンだよね？』
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まる坊（☆＾〇＾☆）(プロフ) - 告白の次、常識の前にある公平というページの名前変換に（）がついていないので反応していません。（）を忘れないようにして頂けると嬉しいです。この小説大好きなので、感情輸入してて(￣▽￣;)お願いします。 (2017年1月11日 12時) (
レス) id: 12c71fa02a (このIDを非表示/違反報告)
ぴくるす。(プロフ) - みずあいすさん» 報告ありがとうございます！常時その様に書いているのですが…変換機能が反応していませんか？ (2016年9月12日 18時) (レス) id: d8cdc5c150 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - 名前が変換されてません！普通に(名前)と書き換えてほしいです。 (2016年8月22日 12時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
ぴくるす。(プロフ) - あむみあむさん» 大体無気力系女子から一気読みとは…結構話数多いですよね、目は疲れていませんか？笑 お褒めの言葉ありがたく頂戴致します！文才はないので特訓中です笑 ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年8月13日 0時) (レス) id: d8cdc5c150 (このIDを非表示/違反報告)
ぴくるす。(プロフ) - Teke Raさん» Teke Raさんもイルミ好きですか！同志ですね！！私の拙い文章ではイルミのかっこよさが表現出来ているか不安でしたが…伝わってくれて良かったです！ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年8月13日 0時) (レス) id: d8cdc5c150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴくるす | 作成日時：2015年8月18日 18時
