基本的無気力系女子【HUNTER×HUNTER】

＊再会 ページ47

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ええー！！？連続殺人犯！！？！？って思ったけど、そういえばここ暫く私の隣にいるこの人は名高き暗殺者だったんでした。怖さ激減。

｢あーっと…つまりあの人は投獄された囚人？て事ですか？｣

イルミさんに問いかける。
というか懲役250年って、つまり終 身刑と変わらないのでは。

｢うん。結構大きな事件だったからニュースもやってたと思うけど、本当に知らないの？｣

｢ニュースなんて最後に見たのいつだろ…私基本月9とかしか見ないんで｣

｢…少しは社会勉強した方がいいよ。｣


…諭されたー！イルミさんにしては珍しく優しく諭してきたー！つまりこれは同情されている！うるさいなニュースなんて見なくても生きていけるんだよそれなりに！！！

なんて事を話しているとザザ、という聞き覚えのある砂嵐音。音の方向に目をやるとそこにはモニターが。

視線を向けると、丁度モニターに男の人の姿が映された。


モニターの男の人を見たイルミさんは、すっと双眼を細め瞬時にモニターの死角に入ったかと思うと顔中に針を刺し始めた。うっわ何やってんの。


｢…自虐趣味がおありで？｣

｢前から思ってたけどAって馬鹿だよね。｣


なんだと失礼な。

あっという間に顔中に針を刺し終えたイルミさん。自虐じゃないなら新種のマッサージかなぁ、なんて思いながら眺めているとイルミさんの顔面がバキ、メキャ、なんて音を立てながら変形していった。その生々しい音に思わず目を伏せたが数秒して音が止んだ時ふと思い出した。

あれ、この音聞き覚えがある。

そっと視線を上げてみるとそこには。


｢ギタラクルさん！！！！！｣


なるほど、顔に針を刺してたのは自虐でもマッサージでもなく変装の為だったんだね。原理は全く分からんけど。

実際にはイルミさんもギタラクルさんも同じ人なんだけど、しばらくこの顔を見てなかったからなんかすごく久しぶりな気がする！

｢…カタカタ｣

うわぁ針語も久しぶりに聞いた！相変わらず何言ってるか分かんないし顔はやっぱり怖いけど、久しぶりに会えたからなんか、感激！



*再会
『ギタラクルさんお久しぶりですー！』
『…カタカタ(うるさい、静かにして。)』
『あ、ギタラクルさん今うるさいって思ったでしょ？針語なのに何言ってるか分かる気がする！これも付き合いが長くなったからなんですかね？うわぁ進歩したな私。嬉しいなぁ』
『…カタカタ(分かってるなら黙ってくれる？)』
『あっ痛っ、ちょ、殴らないで！』

＊稀有→←＊唖然

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