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*思考 ページ30




「だから私、今朝用事あるって言ったじゃない」
母さんは、ふん、と息をつきながら言う。

「え、いつ?」
全く覚えがない、そんなこと言ってたっけ。

「今日の朝だよ、思いだしてごらん」

「あー、私過去は振り返らない主義なんだ」

まぁただ思い出すのが面倒なだけなんだけど。

「は?」

「ごめんなさい」

母さんからの鋭い眼光に負けました。母は強し。

言われた通り今日の朝の出来事を思い出していくと確かに母さんは「用事がある」と言っていたのを思い出した。

(大体無気力系女子第一話*出発 参照)


けどさ、用事がまさかハンター試験の試験官だなんて思わなかったよ!

そもそも母さんの仕事知らなかった私も私だけどさ!

「なんで試験官なんてやってんの?これ大分危険な仕事だよね?」

「友達に誘われたからさ」

「こんな危険な仕事をそんな簡単に決めて良い事なのかな」

「いやほんと良い仕事なんだって。時給良いしボーナス出るし」

「そーいう生々しい話は結構です!」

あぁダメだ、この人とは話すだけ無駄だな。


母さんは自分の腕時計を見て時間を確認する。

「あー、もうちょっと話してたいんだけど時間が来ちゃった」

時間?と私は首を傾げる。


「娘だからって手加減とかできないから…頑張ってね?
じゃあ行くよ、第一問。あなたのパートナーの名前は?」

いきなりの質問に面食らっていると母さん…いや、問題が始まった今は試験官A、か。

試験官Aはじゅー、きゅー、とカウントダウンを始めた。

「えっ!?えと、イルミ=ゾルディック…?」

「…うん、正解。いやーあのゾルディック家嫡男がこんな所にいるとはびっくりだねー」

それ私も思った。やっぱびっくりだよね。

「じゃ次行くよ?パートナーの年齢は?」

えっと、確か…

「…24歳」

「正解、どんどん行くよ?」

どこか楽しそうな母さんを見て私は苦笑いを浮かべた。



*思考
『母さんが私の事を女手一つで育ててこられた理由が今ここに判明しました。
ここまでくるともうびっくりしすぎてびっくりしなくなってきた』

*危機→←*驚愕



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まる坊(☆^〇^☆)(プロフ) - 告白の次、常識の前にある公平というページの名前変換に()がついていないので反応していません。()を忘れないようにして頂けると嬉しいです。この小説大好きなので、感情輸入してて( ̄▽ ̄;)お願いします。 (2017年1月11日 12時) (レス) id: 12c71fa02a (このIDを非表示/違反報告)
ぴくるす。(プロフ) - みずあいすさん» 報告ありがとうございます!常時その様に書いているのですが…変換機能が反応していませんか? (2016年9月12日 18時) (レス) id: d8cdc5c150 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - 名前が変換されてません!普通に(名前)と書き換えてほしいです。 (2016年8月22日 12時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
ぴくるす。(プロフ) - あむみあむさん» 大体無気力系女子から一気読みとは…結構話数多いですよね、目は疲れていませんか?笑 お褒めの言葉ありがたく頂戴致します!文才はないので特訓中です笑 ありがとうございます、頑張りますね! (2016年8月13日 0時) (レス) id: d8cdc5c150 (このIDを非表示/違反報告)
ぴくるす。(プロフ) - Teke Raさん» Teke Raさんもイルミ好きですか!同志ですね!!私の拙い文章ではイルミのかっこよさが表現出来ているか不安でしたが…伝わってくれて良かったです!ありがとうございます、頑張りますね! (2016年8月13日 0時) (レス) id: d8cdc5c150 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴくるす | 作成日時:2015年8月18日 18時

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