〇恋愛なんて ページ29
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由佳「ね、A今日夜ご飯ね。強制。」
授業中そう言われて
いきなり由佳に夜ご飯連れていかれた。
乾杯ってグラス鳴らした生ビール
一気飲みした由佳が
由佳「あんた、隠し事してるでしょ。」
って急に真面目な顔で聞いてきて
「えっ、どうして…」
由佳「何年一緒にいると思ってんの?
悩んでることくらいわかります〜」
その言葉に何かの糸が緩んだ
由佳「ちょっと...なに泣いてんのよ。笑」
「ごめっ...私...」
由佳「あーもうっ、落ち着いて!ほらー全部話しな?」
優しい由佳に
ずっと言えなかった亜嵐くんのことも
玲於くんと伊藤さんのことも
全部全部話してしまった。
そしたら
由佳「...それは、気づけなくてごめんね。大変だったね。」
って頭撫でてくれて
「私も...隠しててごめん」
由佳「ほんとだよ!
亜嵐くんの事は芸能人として好きなだけで、ほら、私彼氏いるしさ。笑
そりゃ信じられない気持ちもあるけど、Aがこんなことで嘘つくわけないし。」
「...ありがとう泣」
由佳「...で、玲於に彼女がいるって知ってもまだ好きなんだ?」
「...なんかもう分からなくなってきちゃった。」
玲於くんにとって
私は仲良い友達の1人で。
優しくしてくれるのもそのおかげで。
私の気持ちに気づいたらきっと玲於くんは
離れていってしまうから。
由佳「亜嵐くんと付き合ってみれば?
案外玲於のことなんてケロッと忘れられるかもよ」
「...そんな、」
由佳「恋愛なんて思い込み、錯覚だから。
彼女持ち追いかけるより、亜嵐くんなら幸せにしてくれそうな気がする。話聞いた限りだけどね!」
「思い込み、ね…」
.
色々由佳からアドバイス貰ったうえに
頑張んなよって由佳がご飯代出してくれて
本当に感謝しかなかった。
帰り道、
考えても見なよ
いつもあんたのこと1番に考えてくれたのは誰なのか
そう言った由佳の言葉がずっと頭の中に残ってる。
もし付き合ったら私は
亜嵐くんの事
ちゃんと好きになれるのかな。
今でも亜嵐くんに頼りっぱなしなのに
更に甘えるようなことしていいのかな。
そんな事考えながらマンションまできた時
マンションの前に立ってる人が目に入る。
「...なん、で?」
玲於「...会いたくて。ごめん。」
ついさっきまで違う人のこと考えてたのに
私は馬鹿だから
顔見ただけで
声聞いただけで
その言葉だけで
一瞬でまたあなたで埋め尽くされてしまうの。
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かな(プロフ) - はじめまして!今日一気に読んでしまいました(^^)すごくいいお話でした!もーっと続きを見たいです(*´艸`*) (2018年4月1日 9時) (レス) id: 9455182101 (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ちぃさん» ファン!?いやいや、そんな、勿体無いです。ありがとうございます( ; - ; ) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ひばりさん» ひばりさん〜ありがとうございます。そんな風に言っていただけると書いてよかったと思えます(><) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ゆうかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました!!嬉しいですっ(;_;) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - すっごいいいお話で、感動しました、、。mugiさんのファンになりました!!!! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 6adfb66eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mugi | 作成日時:2018年2月5日 1時