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〇盗み聞き ページ27

〜玲於side〜


菜々子「きゃっ、ちょ玲於っ!?//」


玲於「静かにして」


驚いて声をあげる菜々子さんの口、手で塞ぐ




亜嵐「...もしもし、亜嵐です。」


聞こえてきた亜嵐くんの電話する声


菜々子さんといるの見られたくなくて思わず隠れたけど


よく考えれば


ふたりで話してる事くらい、別に普通か...?


何に焦ったんだ俺は。


菜々子「玲於...どうしたの」


見上げてくる菜々子さんと
思ったより身体が近い距離にあって


玲於「あ...すいません」


離れようとしたその時、


亜嵐「ははっ、えー今起きたの?Aちゃん」






玲於「.....え」


その名前に身体が動かなくなって


亜嵐「...うん、うん。え!それはやばいね笑」


心臓掴まれたように
ズキズキする


さんざんかけた俺の電話には出ないのに
亜嵐くんとは普通に話してんの?


混乱する俺の耳に聞こえてきた亜嵐くんの言葉





亜嵐「.....ね、昨日の、大丈夫?」


亜嵐「俺が見つけ出さなきゃ、絶対風邪ひいてたよ?笑 本当良かった。」



冷や汗が出た。


...は、なんで?


亜嵐くん、昨日はちみつちゃんに会った?


いつ?もしかしてあのあと?



亜嵐「うん、それじゃまた夜電話するね。」


電話が終わったのか
亜嵐くんが歩いていく足音が聞こえて


シンと静まり返る廊下。



全然状況が理解できない俺に
菜々子さんが口を開く。


菜々子「亜嵐くん誰と電話してたんだろうね」


玲於「...知らねえ。」


菜々子「あれ?そう言えばはちみつちゃんのお名前もAちゃんじゃなかったっけ?

すごいね、偶然かな。


...え、それとも亜嵐くんとはちみつちゃんって」


イライラして思わず菜々子さんの横の壁に
ドンって手をついた


玲於「それ以上喋んないで」


菜々子「...ねえ玲於さっきの返事、まだ聞いてないよ。」


玲於「...すみません。俺、あの子以外考えられないから。」


菜々子「亜嵐くんがはちみつちゃんとうまくいってても?」


玲於「え」


菜々子「ごめんなさい実は、亜嵐くんもはちみつちゃんのこと好きなの知ってるの。

なんていうか、亜嵐くんからも相談されてたから...」


玲於「じゃあさっきの電話の事なんか知ってるんすか!?」


思わず菜々子さんの肩を掴んだ


菜々子「えっ...私からはそんな...

でも昨日の夜、なんか色々あったみたいだよ?あの二人」



色々あった


そんな含みのある言い方に


俺は気づけば亜嵐くんのところに走っていた。

〇いてもたっても→←〇考えて



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かな(プロフ) - はじめまして!今日一気に読んでしまいました(^^)すごくいいお話でした!もーっと続きを見たいです(*´艸`*) (2018年4月1日 9時) (レス) id: 9455182101 (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ちぃさん» ファン!?いやいや、そんな、勿体無いです。ありがとうございます( ; - ; ) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ひばりさん» ひばりさん〜ありがとうございます。そんな風に言っていただけると書いてよかったと思えます(><) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ゆうかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました!!嬉しいですっ(;_;) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - すっごいいいお話で、感動しました、、。mugiさんのファンになりました!!!! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 6adfb66eda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mugi | 作成日時:2018年2月5日 1時

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