〇鉢合わせ ページ20
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「...玲於くんごめんね」
また玲於くん
私がお手洗い行ってるとき
お会計済ませてくれたみたいで。
玲於「なんでだよ。笑
俺働いてんだよ?それに誘ったのも俺だしさ。」
「でもいっつも玲於くん払ってくれちゃう」
玲於「当たり前じゃん」
気にすんなって頭ポンポンしてくれるけど
「でも...」
玲於「そういう時は、ありがとうって
それだけでじゅうぶんなの。」
「...わかった、ありがとう!」
玲於「はいよく出来ました。笑」
「でも次こそ私がご馳走する!」
玲於「...なに連れてってくれんの?」
「んー、ラーメン!笑」
玲於「ふはっ。笑
いいね、ラーメン好き。餃子もつけて。」
「え〜、どうしよっかな」
玲於「そこはケチんのかよ!笑」
玲於くん嬉しそうに笑ってて
私まで嬉しくなる。
玲於「そろそろ、行こっか。」
「あ、うん。」
玲於くんの例の"話"
いつ言われるんだろうって思ってたけど
玲於くん一向に何気ない話しかしなくて。
でも私から聞く勇気なんてなくって。
二人でエレベーターに乗り込む。
玲於「...ね、このあとまだちょっと時間ある?」
「え...うん...」
玲於「じゃあ散歩しよ。」
いつもより真剣な玲於くんの瞳と
視線がぶつかる。
頷いたら、ありがとうって。
まだ玲於くんといれるんだ、嬉しいな。
チンって音とともに
開いたエレベーターのドア。
広いロビーみたいなところ
二人で並んで歩いてたら
「...玲於?」
後ろから、玲於くんの名前呼ぶ声がして
玲於「.....は、なんで、いんの」
「やっぱり玲於だ。玲於こそどうしたの?」
振り向けば
ロングヘアーで髪の毛くるくるで
すごく綺麗な女の人がひらひら手振ってる。
唇噛んで黙ってる玲於くんに
「私ね、学生時代の友人とここのバーで飲んでて、さっき別れたところなの。すごい偶然!」
...どこかで聞いたことある声?
...どこでだろう?
その時
綺麗な女の人と目が合って
慌ててお辞儀した。
そしたらふふって微笑んで
「はじめまして。
...玲於の、お友達?」
「あっ、はい!Aです!」
「可愛いお名前ね。伊藤菜々子です。」
その名前聞いた時
一気に全身が硬直した。
この前の、玲於くんの電話に出た人。
こんなに意地悪な偶然ってある?
玲於「菜々子さん、」
伊藤さんを
名前で呼ぶ玲於くんの声に
あっ、やっぱり、彼女さんなんだって思った。
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かな(プロフ) - はじめまして!今日一気に読んでしまいました(^^)すごくいいお話でした!もーっと続きを見たいです(*´艸`*) (2018年4月1日 9時) (レス) id: 9455182101 (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ちぃさん» ファン!?いやいや、そんな、勿体無いです。ありがとうございます( ; - ; ) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ひばりさん» ひばりさん〜ありがとうございます。そんな風に言っていただけると書いてよかったと思えます(><) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ゆうかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました!!嬉しいですっ(;_;) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - すっごいいいお話で、感動しました、、。mugiさんのファンになりました!!!! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 6adfb66eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mugi | 作成日時:2018年2月5日 1時