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〇悪い見方 ページ11

〜亜嵐side〜



収録終えて
自販機で水買ってたら


「亜嵐くん」


名前呼ばれて振り返ったら真剣な顔の玲於が立ってて


亜嵐「あれ、玲於。どしたー?」


ガタンって受け口に落ちた水を手に取って玲於の方に向き直る


玲於「亜嵐くん、俺さ、うん」


辺りに人がいないか確認しながら
珍しく口ごもってる玲於に
嫌な予感がよぎる


亜嵐「なになにーそんな怖い顔して!」


玲於「あのさ...


俺、はちみつちゃんが好き。」


嫌な予感は事の見事に的中し
さっきの妄想は簡単に崩れ去る


亜嵐「あー、え、マジ?笑」


やばい、俺絶対今顔引きつってる。


玲於「今更だけど。亜嵐くんにはちゃんと言わなきゃって思って。」


亜嵐「...うん。」


玲於「亜嵐くんもまださ、その、好きだよね?」


亜嵐「...当たり前じゃん」


玲於「そっか。うんごめん。

俺さ、中途半端な気持ちなんかじゃないからさ、そこは安心してよ」


それだけだからって言って
楽屋にスタスタ戻っていった


なんだよそれ
何が安心してよ、だよ。そんなの逆に安心できねえし。
正真正銘の両思いじゃん。


よかったねAちゃん、なんて全然思えなくて


亜嵐「はぁ」


ため息つきながら自販機に寄りかかる


俺の片想いも終わりか。





「あのっ」


亜嵐「うわぁ!?」


菜々子「わっ、ごめんごめん、驚かせちゃった?」


亜嵐「え、伊藤さん!?な、なんで」


自販機の影からぴょこっと顔を出した伊藤さんに思わず仰け反る
待って、この人いつからいた
全く気が付かなかった


菜々子「ごめんね、全然悪気ないんだけどたまたま今の話ちょっと聞こえちゃって...


玲於って、好きな人いるの?」


亜嵐「や...俺からは言えないですよ」


菜々子「え〜、はちみつちゃんって言ってたよね?」


...ガッツリ聞いてんじゃんこの人


菜々子「いるんだ〜ショックだなあ〜


もしかしてだけど、さっきの聞く限り亜嵐くんもそのはちみつちゃんのこと好きだったり?」


亜嵐「...だったら何ですか」


菜々子「ごめんって、そんな顔しないで!笑


ふふっ、じゃあ私は徹底的に亜嵐くんのこと応援しちゃうな」


亜嵐「...すいません、無神経かもしんないすけど、伊藤さんって玲於のこと...」


菜々子「さあ〜どうでしょ。...でも」


伊藤さんが背伸びして俺の耳に顔を近づける


菜々子「玲於はきっと私のとこにくるよ」


そう言って不敵に笑った

〇お誘い→←〇妄想



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かな(プロフ) - はじめまして!今日一気に読んでしまいました(^^)すごくいいお話でした!もーっと続きを見たいです(*´艸`*) (2018年4月1日 9時) (レス) id: 9455182101 (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ちぃさん» ファン!?いやいや、そんな、勿体無いです。ありがとうございます( ; - ; ) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ひばりさん» ひばりさん〜ありがとうございます。そんな風に言っていただけると書いてよかったと思えます(><) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - ゆうかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました!!嬉しいですっ(;_;) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - すっごいいいお話で、感動しました、、。mugiさんのファンになりました!!!! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 6adfb66eda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mugi | 作成日時:2018年2月5日 1時

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