J ページ9
Aとの電話のあと
部屋に帰ってきたホソギヒョンに
今はお互い夢の為に頑張る事になったと報告。
「やぁAちゃんらしい!格好いいじゃんか。
ジミナ、お前もよく駄々こねなかったな。笑」
「もぉヒョン!!」
こねたかった!やだやだ言いたかったけどさ。
「・・・僕だって格好良くならないといけないんです。」
約束を果たすため。
「ジミナ、お前は格好いいよ。」
「え?」
「側で見てるヒョンが保証する。
人一倍努力をするところ、優しくて他人思いなところ、
あとは、えーっと、そうだなぁ、うーんと
「もうないんですか!」
バフッと投げた枕がヒョンの胸に当たったけど
笑顔のまま枕の形を整えつつ
「好きな子を応援出来るところが最高だよ。」
ワントーン上がった優しい声。
垂れた目尻で乱暴に投げ返された枕。
「った!!もぉ、ヒョォン!!」
「やー!ジミナ!明日もやることは多いんだ!早く寝るぞ。」
顔に当たって痛むけど、さっと頭の下に潜らせて
ヒョンを見つめたまま
「おやすみヒョン、ありがとう。」
「ん。おやすみ。」
.
目を閉じてふっと意識がなくなった瞬間
目が開いて、あぁ朝だって
そんな毎日を過ごして来たけど。
今日は幸せな夢が見れそうだよ。
.
テレビやイベント、新曲の準備、そのループ
これまでの数年が一瞬の事に感じるほど
24時間が一瞬に感じるほど
僕達のスケジュールが激変して。
気づけば1週間過ぎているし
気付いた時には月が変わっているような
そんな数年がやってくるなんて
まだまだ幸せな夢に期待する僕は想像もしてなかった。
それは僕だけではなかったし
周りのすべての人の一瞬が変わっていく。
A、約束は忘れる事はないよ
だけど
幸せな夢を見たとしても思い出す事が出来ない
目の前の事に集中していないと
立っていられない
それが明日からの僕達の日常になるなんて
君も分からなかったよね?
.
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作者名:Hanako | 作成日時:2023年6月27日 19時