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「・・・そう、分かったわ。」
私の頭を撫で、ぎゅっと抱き締めてくれるオンニ。
空港でのお見送り。
半年後もこの国に残る事、夢の話を伝えると
最初は必死に説得しようとしたオンニだったけど
「私達に出来る事をしたいんです。
私達しか出来ないものを掴んでから帰ります。
信じて待って欲しい、私もいるから安心して。」
少しぎこちない韓国語で伝えた春ちゃん。
いつの間に練習してたのかな。
びっくりと共に嬉しい言葉。
「待ってるわ、A。春子。」
「オンニ、ありがとう。」
「さっ！次の有給はゆっくり日本の温泉にでも行こうかしら。
それまでに成長する事ね？案内頼むわよ。」
『日本なら任せてよ！ソラオンニ！』
『はるこ、頼んだじょ。』
「オンニ。笑
春ちゃんもいつの間に韓国語分かるようになったの？」
三人でぎゅっと抱き合ってお別れ。
.
『A、あたしね。
あんたと出会えて良かった。ありがとね。』
『・・・春ちゃん。どうしたの急に。
・・・泣かせないでよ。もう。』
韓国語を話してただけでも泣きそうだったのに。
『ミナとして出会ったとしても、友達になったと思う。
なーんにもやりたい事もなくて、本当に友達って言える子だっていなかった。
Aが泣いたあの日、あたし思ったの。
笑わせたい、どうしたら通じるの？話せるの？って。
それで夢が出来たから。色んな友達が欲しいんだって。国とか関係なくね。』
早口でそう言って、ズズッと鼻を啜ったと思ったら
「Aは私の親友でしょ？ジミニには負けるかもしれないけど。
テヒョンよりは負けない。笑」
「！！！春ちゃん本当に上手くなってる！」
今日も靴下は左右違うし、ビーチサンダルだし、
人より1.5倍大きな声だけど。
「大好き！春ちゃん！愛してる！！」
『げっ！巻き付くな！もぉ！私はジミンじゃないのよー！』
暴れて飛んでったサンダルを
靴下でズカズカ拾いに行っちゃうところも
全部全部ひっくるめて
大好きな親友、ソウルメイト。
『春ちゃんに出会えて幸せ！』
『もぉ！恥ずかしいから！！』
『死ぬまで一緒にいてよ！』
『重い重い！恐いってー！』
私達はここで成長する。
二人でね。
.
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作者名：Hanako | 作成日時：2023年6月27日 19時
