異国の幼馴染み《4》 (ページ3)

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翌日。

大学の講義にオンニも参加したかと思えば

ちゃっかり韓国語講座なんて始めちゃって

男子生徒だけじゃなく教授さえメロメロになった。

自己紹介では

"私は韓国のスター、防弾少年団のマネジャーです"

"数年後にはあなた方も彼らの虜になっているはず"

"その時は私を思い出してね"

なんて流暢な英語で話したオンニ。

改めて、格好いいオンニに私も女生徒もメロメロ。

そして英語で会話する春ちゃんとオンニの姿に

私も負けてられない、絶対習得する！と決めた。

『はるこ、おまえもAといっしょ帰るか。』

『ぶっ！！！』

ランチタイム、拙いオンニの日本語に吹き出して

『ん？帰る？ジャパン、おーけい？』

『そうだ！そりぇか韓国くるか？』

なんて何故か片言になる春ちゃんとオンニの可笑しな会話に呆れていると

『私はずっとAと一緒にいるって決めてる。

日本でも韓国でも一緒にいる。』

『・・・春ちゃん。』

にっこりと私を見た春ちゃんに

出会った頃、泣き止まない私の隣から離れなかった姿が重なって

泣きそうになる。

「まるでテヒョンとジミニだな。お前達。」

「・・・オンニ。」

『ん？テヒョン？ジミン？』

オンニからの思わぬ発言に戸惑う私と

人名しか聞き取れなかった春ちゃん。

午後はお休みにして3人で海に来た。

黒いビキニにお洒落なパレオを巻いたオンニは

ここでも視線集中で。

「A、綺麗に撮ってよ？ソクジンに送るんだから。」

「オンニ！とっても綺麗だから大丈夫！

ジンさん大喜びだねっ。」

『はいはーいAもこっち向いてぇ！』

春ちゃんに視線を向ければスマホを向けられていて。

『よしっ！送信！っと。』

『え？こらまた不意打ち？！』

デニムのショートパンツについた砂を払いながら

波打ち際まで走る春ちゃんを追い掛ける。

「やー！私を置いてくな！小娘ども！」

パレオを脱いだオンニも混ざり

３人で水をかけて遊ぶ。

オンニのホテルに今日は３人、お泊まりだ。

日焼けした肌がピリッと痛むのを忘れるくらい盛り上がった。

疲れたからか早めに夢の中にいった２人。

私は今日も彼らの言葉を拾う。

伝わりますように、彼らのいいところ。

画面の中の、仲の良い彼らの世界が大好き。

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