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「起きろ！ジミナ！」
「んーあと5分・・・」
「ジニヒョンがせっかく作ってくれたんだ、起きて食べるぞ！！」
その声にガバッと布団から飛び起きる。
眠そうな顔で僕の腕を引くホソギヒョンに甘えて
引っ張ってもらい一緒にリビングへ。
「皆疲れてる顔だなぁ〜さぁお食べ！」
全員でテーブルを囲みジニヒョンお手製のスープを啜る。
「美味しい・・・」
「ありがとう、ヒョン。」
「・・・ヒョンも休んでって言ったのに。」
「誰かに頼んで用意してもらってもいいのに。」
各々ぶつぶつと漏らすけど、
「やー、今まで通りでいいんだよ。どんなに忙しくなっても傲り高ぶっちゃいけない。
ヒョンが作れるんだからいいんだ。」
少し濃いめの味のスープがすごく美味しくて
ヒョンの言葉がスープと共に胸にキューって滲みる。
「片付けは僕がやるよ。」
「僕も！ヒョンは少しだけど休んで下さい。」
テヒョンとグギがそう言えばジニヒョンは嬉しそうに柔らかく笑った。
「僕も手伝うよ！」
ご馳走様をしてテヒョン達と一緒に食器を洗う。
「ヒョン達全然寝れてないんじゃないかな。」
「ナムジュニヒョンやシュガヒョンも作業部屋にいたみたいです。」
「ホソギヒョンも部屋に戻らなかった、と思う。」
３人で顔を見合わせて
3人とも目の隈はひどいし疲れた顔だけど
ヒョン達はもっと疲れてる。
「・・・っぷ！！ひどい顔だね僕達。」
数時間前ステージの上にいた時と大違い
髪はボサボサ腫れぼったい目、テヒョンなんてうっすら髭
「ジミニヒョンだって目開いてるんですか？ははっ！」
「グガだって髪全部右に跳ねてるじゃぁん！」
「テヒョンも！」
口の周りを触って、にひって四角く笑うテヒョン。
「「「アミには見せられない！」」」
食器用なのに泡を顎に付けてみせたテヒョンに
可笑しくって3人で大笑い。
「やー！ヒリヒリする助けてジミナ！」
「っは！当たり前だろ！もぉ馬鹿！」
「テヒョンイヒョン！やめて！お腹痛い！」
.
この時はまだ
こうして笑えてたよね。
どんなに疲れてても楽しい事見つけてさ。
・・・
このすぐ後からだった
カット！って声が聞こえると
笑顔が消えるなんて
僕達は考えたこともなかったよね。
.
続く (更新停止中)
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作者名：Hanako | 作成日時：2023年6月27日 19時
