年上のお姉さん【キングダム】 (ページ45)

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一同は咸陽に戻った

数日間は宮中は慌てていた

長年趙に人質として取られていた王様と太閤が戻ったのだ

太閤様は別のルートで戻ったらしい

そして政達が帰還してから１週間がたった

『政様か、、、』

あの時のことを思い出していた

政様を初めて見た時に思った

政の瞳は力強かった

そして綺麗だと思った

その瞳はまるで未来を見据えており

ああ、この人は大王になると

いわゆるカリスマ性を感じた

私はこの人の下で命を張って闘うんだと思った

そんなことを考えていると昌文君が慌てた様子で部屋に入って来た

「サラ！！大変だ！！」

『なんですか？』

「政様が、大王様が、サラに会いたいと申し上げている』

『えっ、なんで？』

「わからん！今すぐ行くぞ！早くしろ！」

『そんな急に、』

「早くしろ！いいな？」

『はーい』

なんで私急に呼び出されたんだろう、、、

政様が生活している離れに向かう

ここは宮中でも人が立ち入ってはいけない王様の場所だ

昌文君「サラを連れて参りました」

政「入れ」

『サラと申し上げます。参上してまいりました』

政「堅苦しい挨拶はよせ。」

『はい、、』

「単刀直入に申す。

俺の剣の稽古をつけてくれ。」

『、、、、はい？』

昌文君「政様、本気ですか！？」

「当たり前だ。サラは趙軍をたった一人であれだけ斬ったんだぞ。」

昌文君「でしたらサラを王様の側近として護身役にしましょう。」

政「ダメだ。王は、いや王だからこそ強くならなくてはいけない。守られてばかりじゃダメなんだ。王は民を守る存在なのだ。」

王様の力強い瞳は私をしっかり捉えた

これだ。この目だ。

『王様。そのご命令を受けましょう。ですがやるからには私は手を抜きません。遠慮もしないつもりです。』

昌文君「おい、サラ」

政「当然だ。これよりサラを剣の師として俺のそばに置く」

『かしこまりました。』

昌文君はもうこれは止められないと諦めた様子だ。

『王様！一つよろしいでしょうか。』

「なんだ。言ってみろ。」

『私自身、どのように強くなったのかわかりません。』

シーン

昌文君「(ほら、言わんこっちゃない)」

「まあいい、自己流でもなんでもいい。俺に教えろ。」

こうして王様に剣を教えることになったのだ