年上のお姉さん【キングダム】 (ページ41)

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一体どんな人なんだろう

実は私のここにくる前の記憶は今はもうすっかり消えていた

だんだん薄まっているのは感じていたが

もうほとんど思い出せない

そんな状態になっても悲しい気持ちにならなかったのは

やはり周りに恵まれていたからだろう

もうこの世界にぴったりと馴染んでしまった

だからご子息の顔も思い出せない

ご子息ってことは次の大王様ってことよね

あの成橋様の腹違いの兄ってことか

あの子は良い噂は聞かないな

何でも庭園の中にある小さな池を渡るのに側近たちの背中を歩いて渡ったらしい

『贅沢三昧の弟と異国の地で虐げられた兄、果たしてどちらが真の大王になるのかな、』

こうして夜は更けて行った

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翌朝

昌文君「政様をお迎えに上がるために我々一同向かうぞーーーー！」

「「「「「おーーーーーーーーーー！」」」」」

こうして馬で待ち合わせ場所まで走っていく

『政様、無事に辿り付いているでしょうか。』

昌文君「私にもわからぬ。何しろ国境付近だしな。相手は魏に恨みを持っている趙だ。」

我々は不安にかられながらも待合わせ場所にたどり着いた

昌文君「もうそろそろ着いても良い頃なんだが、、」

『昌文君、我々が趙の方に向かいましょう。出来るだけ早く合流した方がいいです。』

「そうだな、、、よし、皆のもの向かいにいくぞ！」

我々は趙の方に馬を走らせた

昌文君「サラがこんなに張り切るなんて意外だったぞ」

『なんかほっておけないんです。今すぐにでも彼を、政様を見つけてあげなくちゃって思うんです。私も拾われた身なので。って言っても向こうは王族なんで全く立場が違うんですけどね。』

『(なんか昔から政様を知っているような気がするんだよなー)』

おそらくこの世界に来る前の記憶がうっすら記憶の奥深くに沈んでいるんだろう