年上のお姉さん【キングダム】 (ページ38)

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私は王騎将軍の元に向かった

緊張でバクバクと心臓の音がうるさかった

王騎将軍にどんな反応をされるか怖かった

養子関係を破綻されるかもしれない

そうなったら私は1人で生きていかねばならない

そんな不安で頭がいっぱいだった

大きな扉の前で深呼吸した

ふーっ

扉をコンコンとノックする

『サラです。』

王騎「入りなさい。」

『失礼します。』

「サラ。もう体調は大丈夫ですか。」

『はい。もう大丈夫です。』

「そうですか。それは良かったです。コッコッコッ」

王騎将軍はじっと私の目を見つめる。

まるで今から話すことを見透かしているようだ。

じんわり私の額に汗が流れる。

『王騎将軍。、、、私は、、魏軍のある兵士に、、恋をしていました。、、、それに、、、膠ねえは、、私をかばって、、、。』

視界が涙でいっぱいになって歪む

『膠ねえを私が死なせたも同然です。、、それに魏軍の兵士に恋してたなんて、、、私は秦民として最低なことをしました、、、』

王騎将軍はひたすら黙って聞いてくれた

『私は膠ねえと王騎将軍の幸せを奪ったんです、、、だから私に幸せになる資格なんてありません、、、罪を償わせてください、、』

「サラ。確かに魏兵と恋愛するのはいけないことですね。それも将軍と。お相手は輪虎でしょう。」

私はどんな罰でも受け入れるつもりだった。

「ですが膠については勘違いしています。膠は最後まで将軍として立派に役目を果たしましたよ。膠はサラに幸せになってもらいたいのです。」

私は涙が崩壊したように溢れ出た

「膠も私もあなたの幸せを望んでいます。、、、
サラ、、、膠の分まで幸せになりなさい。」

王騎将軍は私の頭を自分の胸に引き寄せた

「それに膠ならここに生きています。聞こえるでしょう？膠の鼓動が」

王騎将軍の力強い規則正しい心臓の音が聞こえた

『王騎将軍、、、わたし、、、う、、』

「泣き止みなさい。可愛らしいお顔が台無しですよ。コッコッコッ」

『王騎将軍、、ありがとうございます、、』

私はちゃんと笑えたかわからないが今できる精一杯の笑顔で応えた

私はほんとに恵まれてる

手紙をくれた蒙恬

支えてくれる王騎将軍

それに膠ねえ

みんな、、、ありがとう、、、