年上のお姉さん【キングダム】 (ページ22)

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サラSide

私は戦前は大体1人で外で涼むことが多い

ちょうどいい木を見つけ、その下で座って休むことにした

明日の戦では輪虎はほぼ間違いなく出てくるだろう

敵だから斬らなければならないと思えば思うほど

でも会いたいという気持ちも増していった

(私しっかりしなきゃいなきゃ、、)

そう思っていると

「サラ」

私は耳を疑った

顔を上げると

彼が馬に乗って目の前にいるではないか

考えすぎて幻覚まで見えるようになったかと思っていると

彼が馬から降りて

「サラ、久しぶり。なんて顔してるの。」

彼は微笑みながら言う

『え、待って、ほんものなの？』

「おかしなこと言うね。ずっと会いたかった。」

そう言って私を抱きしめてくれた。

『(あ、、本当に、、輪虎なんだ、、)』

私も彼に腕を回すと、より一層強く、存在を確かめるように抱きしめてくれた

半年間思い続けた彼に抱きしめられると

あれは一目惚れだったが本物の恋だと思った

自然と涙が出て頬を伝う

輪虎は私の涙をすくい、目尻にキスを落とす

「そんな顔しちゃダメだよ。笑って。まあ泣き顔も可愛いんだけどね。」

彼はゆっくり顔を近づけ唇を落とす

ゆっくりとお互いのを味わうように繰り返す

初めてのことでびっくりもしたが

この上ない幸せも感じた

ずっとこのまま一緒にいれたらいいのに

なんて思ってた

『あ、そういえばなんでこんなところにいるの！？』

「今さらそれを聞く？サラに会いにきたんだよ」

彼は抱きしめながら私の頭を撫でた

そのときかすかに服の袖口から血の匂いがした

なんで、血の匂い？なんて思っていると

「サラ将軍ー！サラ将軍ー！」

遠くから側近の声がする。私を探しているようだ。

「もう時間だね。」

彼は一瞬悲しそうな顔をすると

『ちょっ、待っ』

私の記憶はそこで途切れた