あなたの愛に溺れて① (ページ11)

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ストーリ11 ページ11

ザァーっ、

まるで私の今の気持ちのように雨が降ってきた、

海は真っ青、まるですべてを飲み込むように、

どうして、こうなったのかわからない、

今でも鮮明に別れを告げた時のグクの悲しそうな顔が頭から離れない、

どうしてあなたが辛そうな顔をするのかな、

痛いのは私のはずなのに、

別れを告げたのはあなたなのに

そうなるような気はしてたはずなのに、

小さな違和感はあったのに、

ねぇ、グク、なんでホントのことを言ってくれないの？

私本当は知ってるよ？

私と別れたのは好きな人が出来たからだよね？

私見たんだよ、グクと女の子が仲良さそうに一緒に歩いてるところ、

さしぶりにみた、笑ったグクの顔は

用事が出来たっていって、私との約束は断ったのに、その子の所にはいくんだよね、

私バカみたい、

でもそれでもあなたが好きなのに、もうもどれないんだよね、あの頃みたいには、

ブーッ、ブーッ、ブーッ

電話か、みてみたらサラやテテからの着信履歴

それにさらにそれを上回る回数の着信のジミンくん

そっか、みんなには話したんだった、

もう、私たちはダメかもって、

そう言ってグクに会いに言ったんだっけ？

みんなも小さな違和感にきづいてたんだよね、

特にジミンくんは心配して何度も会いにきてくれて、何も話さない私の隣にいてくれたんだよね、

その暖かさが逆に辛くなった、

その優しさを与えてくれるのがグクじゃないから、

そう考えていくともう全てがどうでもいいや

雨に濡れてもう感覚はわからないな、

もうこのままどこかに消えてしまえればいいのに、

この雨のように全部の感情を流し去ってくれたらこの胸の痛みはとれるのかな、

ブーッ、ブーッ、ブーッ

チャプｯ、ザァー、

このまま海に中に入って行けば楽になれるかな？

ジャブｯﾂ、ジャブｯﾂ、

冬なのに不思議と冷たいって感じない、

まるで私を導いてるみたい、足が進んでいく

ジャブｯﾂ、ジャブｯﾂ

ごめん、みんな私そんなに強くないよ、

だってグクがいない世界は考えられない、

もう何も考えたくないの、

考えれば考えるほどグクのことしか出てこない

ただそばにいるだけでよかったのにね？

バシャッ！ジャブｯﾂジャブｯﾂ

なんだか違う音が近づいてくる、でもそんなの関係ないや

早くいかないと、

もう苦しいのはイヤだ、