ヌナの教育係【JM】 (ページ2)

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「ヌーナ、ごめんね？」

『……』

「ぷすぷすしてんの」

『ジミンにだけは知られたくなかった』

ドラマなんてそっちのけ。

それどころじゃないもん。

「別に取って食ったりしないんだから」

『もうっばか、何いってんの』

愛嬌のあるふにゃりと笑った顔。

いつも見てるけど、今日は溜息をつきたくなった。

「…で。どんなやつ？」

ほら。

絶対に聞くと思った。

『…余計なお世話』

「強情だなぁ」

『だってジミン、私のことからかうじゃん』

「あは、別にからかう気はないけど。まぁいいや。
今週末は夜家いないから、ご飯とか気にしないでね♡」

……自分は女の子とデートって？

はいはい、モテる男はいいですね。
何も考えずとも女の子が寄ってくるんだもん。

『遊びはほどほどに、ね』

「ん？俺テキトーな女の子って言った？」

『ジミンのことだからたぶらかしてんでしょ』

なにしても上手いこと言ってかわしそうだし。

「はは、俺だって大切にしてる子くらいいるけど」

『……は？』

え？いつから？

『彼女いるなんてひとことも』

「言う義務はないでしょ？好きな人ができたときも同じ。」

"ね？"と強調するように私に問いかけてきたジミン。

『べつに、いいし。ジミンに言わなくたって自分のことは自分でするもん』

私がそう言うとジミンは私のスマホに目をやるから、ドキリとする。

『…今回は、たまたま。』

「はは、ヌナ週末予定ないよね。上手くいくといいね。"初デート"♡」

『……ほ、ほんと、余計なお世話だから！』

あー、もう、やだやだ！