いつもと違う彼 ページ2
てつや「Aー！としみつがベースケな雑誌買ってきたぞー！」
「なにー？ベースケー？」
としみつ「ちょ、てつ、やめろって！」
ふと、好きなタイプの女が載った雑誌を買えばそれはそれはベースケな雑誌で。
Aと付き合う前は結構買っては捨ててを繰り返していたけど、やはり好きなタイプがAだけとは限らない。ほら、Aだって好きな男性芸能人何人もいんじゃん。
「見せて」
としみつ「や…これは…見たらダメ」
「いいじゃーん」
片手にミカン、片手にアイス。
ミカンをてつやにホイっと投げて俺のカバンを漁る。
…めっちゃ見とる。終わった。
「めっちゃベースケ」
てつや「やろ？」
「すっご〜！うわ〜！初めて見たこういうの」
女だから自分にもついてるくせに、人のは興味があるらしい。
怒らんのや、と少し安心。
「私には手出さんくせにこういうのは見るんやね」
あぁ、別の意味で終わった。
としみつ「Aは！！大事にしようって決めとるんやん」
「もうそろそろ良くない？」
てつや「Aも初めてってわけじゃないしね」
としみつ「中学から知っとるんだよ？今更…さ」
「じゃあもう一切私の身体には触れないでね」
てつや「あーあ。怒ってまった」
としみつ「お前のせいだからね」
てつや「そろそろ覚悟決めるんだ、としみつ。その雑誌はワシが貰っといてやるから」
としみつ「欲しいだけやろ。まーもうあげるわ」
俺の彼女と、好きなタイプの女が載った雑誌は見事に手から離れて行った。
Aの機嫌を直さんと…
２階に行ってみれば、りょうと仲睦まじく話すA。
俺みたいな奴だったら話してても全然いいんだけど相手はりょうだからな、どうすればいいんや。
としみつ「A…昼飯買いに行こ」
「やだ」
としみつ「俺一人じゃ持てんし、な？」
半ば強引にAの腕を引いて歩いて買い物へ。
「あれくらいでいいじゃん、いつも」
としみつ「は？」
「いつも私の事考えてくれるのはよーく分かってるよ。そういう所も好きだけど、もっと違うとしみつが見たい。としみつはどうせ今までの彼女にも今の私みたいに優しくしてきたんだろうから、私にはとしみつの本心を見せてくれてもいいんじゃない？」
Aは上手だ。
俺よりも、俺を知っていると思う。
たまに怖くなるけど、そういう所が好きだ。
いつもと違う俺をこれからは見せていってやろう。
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あーーちゃん(プロフ) - としくんとのお話大好きです！楽しみにしてます！ (2018年9月27日 22時) (
レス) id: 08738ad703 (このIDを非表示/違反報告)
りか - としみつ最高に可愛いです〜！更新頑張ってください〜！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: d7790dd92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jiiiさん | 作成日時：2017年10月12日 8時
